あらすじ・解説
フランスのドービルにある学校の寄宿舎に娘を預けて、パリで一人暮らしをしているアンヌ(アヌーク・エーメ)。一方、カーレーサーのジャン(ジャン=ルイ・トランティニャン)もまた同じ寄宿舎に息子を預けていた。子供を通して知り合った二人には、それぞれ夫と妻を亡くしたという共通の過去があった。やがて二人は、互いへの思いと辛い過去の間で揺れ動き……。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(111件)
- しゅねむ
4.0点
この映画は制作費も日程もギリギリに切り詰めなければならず、監督は主演の二人に場面ごとに口伝でセリフを教えてほぼそのまま撮ったと聞いた。作品の中でラリーに参加するシーンも本当にトランティニャンが乗り込み、別の車でカメラマンが撮ったとか。自然な演技がいい。 日本映画のような細かい説明が無く、沈黙と音楽、映像美に語らせる演出が心憎い。ロケの町並みや、子役の何気ない着こなしに至るまでが小粋で、まさに古き良き時代のフランス映画。
- mit********
3.0点
上映時間も短くコンパクトな作品だったんですね 「あらすじ・解説」読んでもああそういう映画観たとしか それくらいだから☆3つなんでしょうね
- Hassy
4.0点
「男と女」を観ました。 これも久しぶりに観ましたが、フランス映画らしくおしゃれでいいですね。 女優はキレイで、男はキザで、古き良き時代の憧れる作品です。今とちがってタバコも自然でカッコいいです。 そして何と言ってもラストシーンが印象に残ります。
- yn
3.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - tak
5.0点
恋愛映画のオールタイムベストテンを選べと言われたら、間違いなくランクインするフェバリット中のフェバリット。今回「男と女 人生最良の日々」とデジタルリマスター版を二本立て上映してくれた生息地の映画館。素敵なカップリングに感謝。 「男と女」は、映画に夢中になり始めた中高生の頃にテレビで観たのが最初で、多分人生で2本目のフランス映画(1本目はカトリーヌ・ドヌーヴの「モン・パリ」だと記憶している)。初めて観た「男と女」は衝撃だった。だって、これまで観てきたどんな映画とも違うのだ。モノクロとカラー画面が入り混じるパートカラーも確かに珍しいけれど、「初恋のきた道」みたいに回想と現在で色彩の有無が分かれたりしない。また、それぞれの配偶者について尋ねられた後に挿入される回想シーンは、何が起こったのか、どれだけ幸せな日々だったのかが克明に描かれながらも、説明くさいセリフは一切なし。“映像を読む“ことを要求された初めての映画鑑賞だったと思うのだ。 二人が初めて肌を合わせる映画後半、ホテルの場面。アヌーク・エーメの顔のアップが延々続く印象的なシーンで、ここでも死んだ夫との日々がインサートされる。初めて観た頃はお子ちゃまだったからなんで顔だけ?と不満に思った。でも、亡き夫がチラつく二人の葛藤を「めぞん一刻」で学んだり、人生のすったもんだを知った今の年齢と経験値で観れば、過去がチラつくことがどれだけ二人を苦しめるのかが痛いほど理解できる。しかもそれを映像と、“愛は私たちより強い“という歌で表現するのだ。こんな映画他にはない。 好きな場面がたくさんある。車で会話する場面の笑い声、子供を連れて食事する場面の自然な幸福感、ラリーを終えたばかりなのに再び長距離を走るジャン・ルイ、電報で愛を告げる場面。胸の高鳴りと呼応するかのように、フランシス・レイのテーマ曲はテンポを上げたアレンジに変化していく。そして深い余韻を残すラストシーン。もう言葉なんていらないよ。 パリに向かいながら、アンヌの部屋でどう振る舞うべきが運転しながら思案する場面も好き。男って、恋愛に自分なりのストーリーを立てて、頭の中でシミュレーションしたがる。これも今の自分の年齢と経験があって、「(500)日のサマー」の理想と現実を映した分割画面で男の妄想がいかに痛々しいものか学んだ今だからこそ、この場面の気持ちに"そうだよな"と変な共感をしてしまう。そして浜辺で抱き合う名場面、カメラはブライアン・デ・パルマの映画みたいに二人を中心に周り続ける。素敵だ。何度でも観たい。 音楽が映画にもたらす力を感じたのもこの映画があってこそ。映画音楽を手掛けた音楽家の中でも、フランシス・レイは今でもいちばん好き。初めて買ったサントラ盤レコードは「ある愛の詩」だったもの。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
アカデミー賞第39回
ゴールデン・グローブ第24回
カンヌ国際映画祭第19回