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男と女 (1966)

UN HOMME ET UNE FEMME/A MAN AND A WOMAN

監督
クロード・ルルーシュ
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  • みたログ 1,305

3.90 / 評価:434件

フェバリット中のフェバリット。

  • tak さん
  • 2級
  • 2020年9月10日 6時48分
  • 閲覧数 318
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

恋愛映画のオールタイムベストテンを選べと言われたら、間違いなくランクインするフェバリット中のフェバリット。今回「男と女 人生最良の日々」とデジタルリマスター版を二本立て上映してくれた生息地の映画館。素敵なカップリングに感謝。

「男と女」は、映画に夢中になり始めた中高生の頃にテレビで観たのが最初で、多分人生で2本目のフランス映画(1本目はカトリーヌ・ドヌーヴの「モン・パリ」だと記憶している)。初めて観た「男と女」は衝撃だった。だって、これまで観てきたどんな映画とも違うのだ。モノクロとカラー画面が入り混じるパートカラーも確かに珍しいけれど、「初恋のきた道」みたいに回想と現在で色彩の有無が分かれたりしない。また、それぞれの配偶者について尋ねられた後に挿入される回想シーンは、何が起こったのか、どれだけ幸せな日々だったのかが克明に描かれながらも、説明くさいセリフは一切なし。“映像を読む“ことを要求された初めての映画鑑賞だったと思うのだ。

二人が初めて肌を合わせる映画後半、ホテルの場面。アヌーク・エーメの顔のアップが延々続く印象的なシーンで、ここでも死んだ夫との日々がインサートされる。初めて観た頃はお子ちゃまだったからなんで顔だけ?と不満に思った。でも、亡き夫がチラつく二人の葛藤を「めぞん一刻」で学んだり、人生のすったもんだを知った今の年齢と経験値で観れば、過去がチラつくことがどれだけ二人を苦しめるのかが痛いほど理解できる。しかもそれを映像と、“愛は私たちより強い“という歌で表現するのだ。こんな映画他にはない。

好きな場面がたくさんある。車で会話する場面の笑い声、子供を連れて食事する場面の自然な幸福感、ラリーを終えたばかりなのに再び長距離を走るジャン・ルイ、電報で愛を告げる場面。胸の高鳴りと呼応するかのように、フランシス・レイのテーマ曲はテンポを上げたアレンジに変化していく。そして深い余韻を残すラストシーン。もう言葉なんていらないよ。

パリに向かいながら、アンヌの部屋でどう振る舞うべきが運転しながら思案する場面も好き。男って、恋愛に自分なりのストーリーを立てて、頭の中でシミュレーションしたがる。これも今の自分の年齢と経験があって、「(500)日のサマー」の理想と現実を映した分割画面で男の妄想がいかに痛々しいものか学んだ今だからこそ、この場面の気持ちに"そうだよな"と変な共感をしてしまう。そして浜辺で抱き合う名場面、カメラはブライアン・デ・パルマの映画みたいに二人を中心に周り続ける。素敵だ。何度でも観たい。

音楽が映画にもたらす力を感じたのもこの映画があってこそ。映画音楽を手掛けた音楽家の中でも、フランシス・レイは今でもいちばん好き。初めて買ったサントラ盤レコードは「ある愛の詩」だったもの。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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