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ミセス・ノイズィ (2019)

監督
天野千尋
  • みたいムービー 135
  • みたログ 323

4.11 / 評価:276件

僕たちも熱演しています!(ハサミムシ)

  • bakeneko さん
  • 2021年2月17日 14時52分
  • 閲覧数 268
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

途中から180度視点が変換する秀逸な作劇が光る―天野千尋脚本&監督の異色作で、アパートの隣室となったスランプの小説家vsわけありパート主婦のエスカレートしてゆくバトルの行方を、ネット社会のマスコミの軽佻浮薄さを華燭なく映しながら語ってゆきます。

映画の最初に提示された映像の裏の真実を別視点で語ることで、観客の予想外の決着へと着地してゆく―「カメラを止めるな」、「アフタースクール」タイプの逆転視点が鮮やかな作品で、カップルの恋愛をそれぞれの視点で活写した「ラブストーリーズ コナーの涙」&「ラブストーリーズ エリナーの愛情」と同様に同じシチュエーションを当事者を替えて提示することで、それぞれに言い分と説得性があることが映し出されてゆきます。

そして、一方的な悪役または善人と思われていたキャラクターを視点を変えてみると…という展開では、「アイ・アム・レジェンド」や、藤子不二雄FのSF短編「裏町裏通り名画館」、ピーター・ワッツのSF短編「遊星からの物体Xの回想」などのコペルニクス的視点転換作品の面白さも堪能させてくれます。
また、ネット社会ならではの“面白ければ良い”という軽佻浮薄の気風や狭量な正義感による対象への攻撃も風刺されていて、マスコミの出歯亀化と取材パターンも皮肉られています。

ちょっと上手く行き過ぎる着地点に“世の中そんなに甘くないよ”という感もありますが、笑いと涙の中に“物事を多面的な方向から観る&考えることの重要さ”を見せて、観客に一方的な視野狭窄の危なさも肝に銘じる異色作であります。

ねたばれ?
1、独善的な言い分に則って御隣同士がベランダ越しにみっともないバトルを繰り広げる様子は、“日本と韓国(または中国)”の擬人化じゃね。
2、本作で一番悪いのは作家である妻の仕事の都合を知っていながら、自分のスケジュールを優先したミュージシャンの夫だと思う…(偉そうに説教してんじゃないよ!)

詳細評価

物語
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