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上映中

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (2020)

監督
外崎春雄
  • みたいムービー 2,182
  • みたログ 7,283

4.22 / 評価:6330件

自己犠牲な生き方

  • zas***** さん
  • 2020年10月19日 1時19分
  • 閲覧数 6061
  • 役立ち度 304
    • 総合評価
    • ★★★★★

今の若い人たちは、誰かを傷つけることを一番嫌がる。
代わりに自己中心的な行動で誰かを傷つけるやつは最も嫌われる。
そんな時代の空気を現したような作品。
だから自己犠牲的な主人公が人気を博すのかなぁと思いました。

映画というよりキャラクターについての感想です。

まず序盤の夢シーンが、
キャラクター説明としてわかりやすい。

たんじろう=罪悪感、罪滅ぼし
れんごくさん=自分が果たせなかった願いを諦め、下の世代のために生きる

というのがそれぞれの生きる原動力だと理解。

なんで、全体の印象としては
自己犠牲を大肯定される感じなんですよね。
人をこれ以上死なせたくない。
弱き人を守りたい。
その気持ちは分かるし、
映画でも感動して何度か泣いた。
でも人間はそれだけでは生きていけないというかね。

感情は揺さぶられるし
素直に見れば彼らを嫌いになりづらい。
何しろこの2人は、他者を絶対に傷つけない。
代わりに自己犠牲は厭わない。
弱き人を心の底から守りたいと思っている。
でもキャラクターとしての魅力よりも
感動生成装置のような印象も持った。

なぜか?
彼らの内面がそれ以上はわからなかったからかもしれない。

何かに深く後悔したことのない大人はいない。(たぶん)
誰かを失ったことのない大人もいない。(と思う)
あの時ああすれば。せめてこうすれば。
あの時に戻れたらこうするのに。
会いたいと願ってもその人はこの世におらず、もう二度と謝ることもできない。
そういう後悔と哀しみを抱えながらも
あったかもしれない時間を束の間想うこと、
でもそんなことは決して起こり得ない、それが死という冷静な絶望、
でも、二度と会えなくてもせめても向こうでは幸せであってほしいという祈りや願いに
そりゃ人は感動する。

でも罪悪感だけでは人は生きていけない。
たぶんいつか病む。


逆に善一とか猪のキャラクターは
自分中心で本能的な少年に描かれており
現在の好きな人ややりたいことがはっきり分かって、
ホッとする人物描写だった。

同じくジャンプヒット作品の某海賊団はみんなそれぞれの夢や欲望を持って生きている。
主人公が
仲間に向かって
生きたいって言え!→生きたい!!ですよ。
そんで互いの夢をかけたお祭りバトルよ。
良い悪いではなく作家性、あるいは時代性の違いなんだろうけど。

ついでに。
敵役が2人ともサイコキラータイプ。
敢えて人間臭く描かないのが流行ってるのかな?
己の強さを磨きたい、誇示したい。
弱き者への共感力のない戦闘狂。
主人公たんじろうの真逆の価値観を描くにはそうなるしかないのかな。

そんなことを考えました。
映像や演技に迫力があり映画としては面白かったと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • スペクタクル
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