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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey (2020)

BIRDS OF PREY (AND THE FANTABULOUS EMANCIPATION OF ONE HARLEY QUINN)

監督
キャシー・ヤン
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3.24 / 評価:1287件

解説

『スーサイド・スクワッド』で、ジョーカーの恋人として登場したハーレイ・クインが主人公のアクション。ハーレイ・クインが、裏世界を支配するブラックマスクと戦う。ハーレイ・クインを『スーサイド・スクワッド』に続いてマーゴット・ロビーが演じ、ブラックマスクに『スター・ウォーズ』シリーズなどのユアン・マクレガーがふんする。監督はキャシー・ヤンが務める。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ジョーカーと別れたハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)は束縛から解放され、街にはびこる悪党が敵意を持つほど暴れまくっていた。謎のダイヤを盗んだ少女をめぐって、裏世界を支配するサイコパス、ブラックマスク(ユアン・マクレガー)と対決することになった彼女は、くせ者ばかりを集めてチームを作り上げる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2019 WBEI and c&TM DC Comics
(C)2019 WBEI and c&TM DC Comics

「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」音楽が映画の世界観を決める。怒涛のヒットチューンは聴きどころ満載

 「スーサイド・スクワッド」(16)で誰よりもキャラ立ちしていたマーゴット・ロビーのハーレイ・クイン。すぐにワーナーはスピンオフの製作をロビーに任せ、依然映画界に燻り続ける女性差別を蹴散らすような、悪カワ(悪いけど可愛い)・ハーレイとその仲間によるフェミニズム・アクションが出来上がった。

 冒頭からマーゴット=ハーレイが躍動する。彼女の今までをアニメーションで紹介するオープニングに続くのは、理解不能なメンタリティと、中に秘めた暴力性を隠さず、狼狽する男たちを尻目に街中のショーウィンドゥをバットで叩き割るハーレイの、荒みきったというか、開き直った姿だ。ポップなヘアメイクとデニムを切り裂いたショートパンツ、ゴールドのオールインワン等々、前作で評判を呼んだファッションはさらにどぎつくアップデートされている。ロビーのどちらかと言えば緩い動きに連動し、アクション・シーケンスに貢献しているのは、「レッド・スパロー」でジェニファー・ローレンスの、「キャプテン・マーベル」ではブリー・ラーソンのスタントダブルを努めたレナエ・マネーメイカー。影の力が随所で女性活劇を支えている。

 そんなハーレイに従うのは、男の暴力やセクハラや性差別に日々晒されている、同じく怒れる女たち。中でも注目すべきは、ロージー・ペレスが相変わらずの巻き舌で演じる、女性差別と年齢差別をWで食らうゴッサム警察の刑事、レニーだろうか。取り締まる側までも巻き込んで、謎のダイヤを盗んだ少女を守るため、悪の権化、ブラックマスクとの決戦に集う女たちを後ろで応援するのは、女性アーティストたちが歌う怒涛のヒットチューンだ。攻撃的でアップテンポなメロディ、R指定映画ならではの際どい歌詞、低音が腹に響くラップソング、新人デュオのハーモニーと、聴きどころは満載だが、極め付きは、超高周波の歌声を持つブラック・キャリーを演じるジャーニー・スモレット=ベルが歌うメインスコア、”It’s A Man’s Man’s Man’s World”だ。オリジナルは”キング・オブ・ソウル”ことジェームズ・ブラウンが1966年に放ったヒット曲。その歌詞は、”これが男の世界ってもんさ。でも、ちっぽけな価値さえない。この世に女がいなければ”という、まるで、映画のための応援歌のよう。音楽が映画の世界観を決める。「ジョーカー」がアカデミー作曲賞を受賞したことで、このコンセプトは今後も踏襲されていきそうだ。(清藤秀人)

映画.com(外部リンク)

2020年3月12日 更新

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