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ラスト・クリスマス (2019)

LAST CHRISTMAS

監督
ポール・フェイグ
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3.93 / 評価:481件

上を見て

  • 出木杉のびた さん
  • 2020年1月11日 16時56分
  • 閲覧数 205
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

ジョージ・マイケルの名曲に乗せて綴られる、センチで素敵なラブ・コメディ。ロンドンのクリスマス・ショップで働いているケイト(本当は移民でカタリナが本名なのだが、彼女はその名を嫌がっている)。演じるエミリア・クラークの、緑色のエルフのコスチューム姿がとってもキュート。理由あって家に帰りたくない彼女は、友人の家を転々とした生活。わがままな上にドジなので、いつも失敗して迷惑をかけ、追い出されてしまう。仕事にも気が入らず、中国人店主のサンタ(ミシェル・ヨー)にも怒られる毎日。歌手を目指しているケイトは、いくつもオーディションを受けるが、不合格ばかり。そんな冴えない彼女の前に現れたトム(ヘンリー・ゴールディング)。彼との出逢いが、彼女の心に変化を生じさせることになる。

この二人の進展を描くのかと思いきや、トムが現れないことも多く、ケイト主導の物語が展開する。そうか、これは“ぐうたらエルフ”が、人生に大切な何かを見つける物語なのだと気づく。それにはトムの存在が必要だったのだ。当初は好みでないという理由から、トムのことを敬遠していたケイト。しかし、何度も遭ううちに、次第に彼なしではいられなくなってくる。トムに導かれるように辿り着いたのは、ホームレスたちが集まるシェルター。そこのボランティアをやっているというトムに倣い、自分も何かできるのではないかと模索する展開がいい。

ケイトの癖のある母役のエマ・トンプソンは、本作の製作・原案・脚本も担当している。脇のキャラの人物像と、演じる役者が皆個性的で印象に残る。ケイトの父母に、秘密のある姉。サンタは勿論、お互い一目惚れする男性、シェルター関係者とホームレスの面々。漫才コンビみたいな、二人の女性警察官。みんなユニークで観ていて楽しい。

しかし、安心して笑っていられるのは、やがて語られるケイトの過去と、トムの謎との接点を知るまで。これは結構衝撃的。ただのラブコメではなかった。思わず涙が滲んでくる。トムはよく言っていた、「上を向いて」と。それは生き方も同じこと。ケイトとトムの心がひとつになった時、彼女は生まれ変わる。ラストで彼女は、文字通り自分で輝いていた。もう大丈夫。ぐうたらエルフからの卒業だ。そんなケイトは、本当に美しく魅力的な女性になっていた。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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