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上映中

ミッドサマー (2019)

MIDSOMMAR

監督
アリ・アスター
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  • みたログ 1,662

3.24 / 評価:1348件

アートにもならない変質的映画 騒ぐ必要無!

  • ROCKinNET.com さん
  • 2020年6月11日 21時37分
  • 閲覧数 3245
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

間違いなく今年を代表する話題作となるであろう『ミッドサマー』であるが、その悪評?高きクチコミから見る気は一切なかったのだが、試しに観てみた。
一見、白夜と白いドレス、色鮮やかな花の冠飾りなどビジュアルは美しいが、実情はエグい文化が根付いていたと。残酷でご都合主義な倫理、不穏な空気感のもと2時間30分、ひたすら耐えるだけの苦行である。

結論から言えば、大騒ぎしすぎだ。たいしたことない。
確かにグロテスクな描写が急に出てくるが、そこからが長く、また退屈な内容なのだが、ネチネチと精神を蝕んでいく手法をとってるだけで、特段怖いわけでもなんでもない。自分の倫理観にない胸糞悪さが続くだけ。
異様に室内が汚いとか、親が厳しすぎるとか、自分にない価値観を持った知人宅に行ってしまった時の居心地の悪さ。政治でも恋愛観でも何でもいいから意見が真逆すぎて話が通じない相手と口論になった時のイライラ感。そういうストレスに近い。
『SAW』とか『ハンニバル』のような全身の毛が逆立つほどのインパクトも何も無い。おそらく来年には忘れてるほど内容が無い。トラウマ映画とか、カウンセリングが必要という感想をチラホラ見かけたが、いちいちがオーバーである。
エンタメ分析官としては、何故、そのような感想が出たのかに興味が湧いたほうだ。

邦高洋低と言われて何年も経つ。テレビ局が映画界に乗り出し、映画撮影所で無く漫画原作やアイドル映画のような毒にも薬にもならない映画が増えた。その中でも血糊を多様した若手俳優の登竜門でしかない表面的なグロ映画もあるが、ここまで精神的に苦痛を与える映画は無い。

アリ・アスター監督と言えば、自慰行為を覚えた少年がいて、それを母親が責めたのだが、父親が「年頃の男の子は皆そうだ」と諭し、一家団欒になったかと思えば、その自慰のオカズが父親の写真だったことで家族に亀裂が生じていくという短編を撮る程の変質者である。我々の常識で語れるほどの良識的な人間じゃ無い。
そんな「映画秘宝」で特集されるような、常軌を逸した映画、本来は場末のミニシアターでひっそりと上映されるべき作品なのに、超娯楽作と大差ないほどの公開館数でやってしまい、変に話題となり、本来はこの手の映画のターゲットでは無い層が続々と騙されるという誤算があったと見る。本格的な変態映画の耐性はないんだ、日本人の特に若い世代は! 進撃の巨人でさえグロイと言う世代なのだから。

他者の文化を尊重することこそリベラルで先進的と思うし、理想的のはずなのだが、この映画に共感など出来やしない。いや、してはいけない。良識に背くからだ。では、その良識は誰が設定したのか? 結局は自分たちの国やコミュニティの価値観の押しつけだと言われてしまうのだろうか? いやいや違う、高齢を理由に崖から飛び降りる行為も、近親相姦も、ドラッグも、反する者の背中を切り開くのも、熊の内臓取り出して着させて燃やすのも、言葉にするなら、結局は人の生命や健康に直結する危険なものを認めてはいけないとしたい。この『ミッドサマー』を受け入れることは多様性でも何でも無い。

過去にディカプリオ主演の『ザ・ビーチ』ってスリラーがあったけど、あれも高齢で老弱した人間は目につかぬ場所に置いていく文化が根付いてた。くっだらない! そういう人生の節目にスポットを当てるのが映画だと思うから。要は、この村の価値観も都合が良いだけ。カルトなんて所詮は勝手で排他的なものなのだろう。ナショナリズム横行する世界情勢にマッチするといったら、その危惧性はマッチするのかも知れないが。

現世界にはアフリカでは男性器や女性器を切り付ける成人儀礼の風習がある民族もいる。もっと身近の例は、大人が鬼の格好で子供を泣かす風習だってある。他から見れば、どちらも異様である。しかし、その周囲の人間が当たり前だという顔をしていることが最も異様で違和感で、時に恐ろしくなる。この感覚をアリ・アスターは見事に活かした。変質者らしい目の付け所だけは「軽蔑」という意味合いで拍手したい。
自分は先祖の木に立ちションベンをした男が自分の価値観にに近くて、あの存在だけは救いだった(笑)

詳細評価

物語
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演出
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音楽

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