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ミッドサマー (2019)

MIDSOMMAR

監督
アリ・アスター
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  • みたログ 1,894

3.21 / 評価:1548件

納得の「ファミリー」映画

  • IPdigdog さん
  • 2020年9月29日 3時09分
  • 閲覧数 1031
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

『ヘレディタリー/継承』のアリ・アスター監督の長編二作目。

ていうかこれ、異端の宗教者に見初められ、主人公が王位継承者に祭り上げられる物語、という意味では、『ヘレディタリー〜』と全く同じ話じゃないですか・・・。

スウェーデンの異教徒たちの文化が、ホドロフスキーの『ホーリー・マウンテン』を連想させる独特の雰囲気があってワクワクさせられる。
ただ、案内人役の学生ペレが、意図的に生贄として友人たちを儀式に招き入れた、というオチは、物語の序盤から気づいてしまうし、その後も伏線が丁寧に置かれては回収されていくので、終始予想通りであった。
その上、140分以上あるので、スリル感という点では今ひとつの作品だったかな。この内容ならもっと短くできたはず。
時間がゆっくりと流れていく感じを表現したかったのであれば、恐ろしく静かで単調なシーンと、話が急展開するシーンとを交互に見せて、もっとコントラストが出せればよかったのでは?

アリ・アスターの特徴は、『ヘレディタリー』評でも書いた通り、「絶望的すぎて清々しい」という表現。
最後の「お焚き上げ」の場面は、あらゆる苦悩が浄化されていくようで、なぜか心地よかった。

テーマ的には、一度に両親と妹を失ったダニーが、新しい居場所、新しい家族を見つける、「家族の喪失と再生の物語」と見ることもできる(宮崎駿アニメ後期の作品群「ハウル〜」や「〜ポニョ」などと同じテーマ性)。

そして、本作の継承者が前作とは違って女性である、ということも大きな意味があると感じる。
僕の常日頃の実感として、実は女性は男性以上に男社会に適応しているのではないか、社会の権威を強固なものにしているのは、むしろ女性の力なのではないか、と思うことがある。フェミニストが言うこととは真逆かもしれないが、僕はむしろそれこそが女性の強さだと感じている。
つまり、自分が属するコミュニティーがどんなへんちくりんな風習や価値観を持っていても、女性はそこに反発心を抱いたりふてくされたりせずに、一生懸命協調しようとして頑張るのである。
もちろん、フェミニストは、「女性がそうやって頑張るのは男から強制されたからだ!」と言って怒るだろうが、それは詭弁なのである。女性が率先して社会の狂った風習を維持しようとしている様が、本作では非常にリアルに描かれていると思う。

本作のダニーも、きっとメイクイーンとしての役割をしっかりと全うするに違いない!

詳細評価

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