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悪人伝 (2019)

THE GANGSTER, THE COP, THE DEVIL

監督
イ・ウォンテ
  • みたいムービー 94
  • みたログ 302

4.29 / 評価:241件

さすがのマ・ドンソク、最高にはまり役!

  • wxj***** さん
  • 2020年7月30日 20時37分
  • 閲覧数 458
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

期待通りどころか、そのはるか上を行く、めっちゃ面白くて素晴らしい傑作!
終始、ゾクゾク、ワクワクしっぱなしで、今だ興奮冷めやらず、という感じ。

冒頭、走っている車はスピードを上げ、前の車に衝突する。
運転手が車から降りてくると、追突した男はその男を滅多刺しにして殺害。

初対面らしく、怨恨でもないのにこの男は何故?一体何者?!と面食らう。

捜査に当たる刑事は、現場に向かう途中で渋滞に合い、ヤクザが仕切る店に乱入。
このチョン・テソクは、暴力的な手段も辞さない、超荒くれ者の暴力刑事。

ある夜、凶悪なヤクザの組長チャン・ドンスが、突然何者かに襲撃される。
同じく、後ろから追突してきた車に乗っていた男に、刺されたのだが。

さすがのマ・ドンソク、腕っぷしの強さと不死身さは、いかつい身体が物語っている!
筋肉隆々、最強ボディを持つ彼が、簡単にやられるわけないでしょ!と説得力ある。

マ・ドンソクの極悪組長っぷりが、最高にはまっていてゾクゾクさせる!
圧倒的な威圧感、どすこい感、眼力というより、顔力、いや顔圧と言うべきか。

組織を束ねる組長らしいカリスマ性やオーラ、頼りになる兄貴感もある。
ぶつかった当初、事故を無かったことにするところからも、懐の深さが滲み出ている。

ヤクザといえど、ふと優しさを見せる一面もあり、実に人間味あふれて魅力的。

瀕死の重傷を負いながらも、一命を取り留めたドンスは、面子の為にも復讐を誓う。
部下たちは、対立する組織の仕業だと疑い、報復に出るのだが。
犯人の顔を見たドンスは、同じ世界の人間ではないと確信して行方を追う。

一方、テソクは似たような手口から、一連の殺人事件は連続無差別殺人鬼によるものだと確信。
必死で訴えるも、物的証拠に乏しく警察上部は耳を貸そうとしない。

捜査は暗礁に乗り上げ、唯一の生き残りであるドンスに、手掛かりを求めて付きまとう。

本来、敵対し合う関係性なのだが、自らの手で犯人を捕まえたいという目的は共通。
2人は、敵意をむき出しにしながらも、情報を共有し合い殺人鬼を追う事に。

次々と殺人事件が発生していく中で、共闘して犯人を追い詰めていく。
この設定からして、めっちゃぶっ飛んでいてユニークで面白い!!

そのどさくさに紛れて、ちゃっかり敵対するドンを潰しちゃうあたりも極悪だよな。

事件の真相を追うサスペンス要素もあり、バイオレンスも濃厚。
銃が一切登場しない、ナイフを使った肉弾戦のアクションも泥臭くてニクイ!

徐々に犯人の正体に迫っていく過程も、スリリングでハラハラドキドキの連続。
快楽殺人鬼のサイコパスなので、薄気味悪い気持ち悪さまでもお見事。

身元が判明した時の捜査会議なんて、右に警察、左にヤクザがずらりと勢揃い。
この構図のシュールさが可笑しくて、笑ってしまうくらいのエンタメ性の高さ。

超本格的で重厚感たっぷりのクライム・ノワールなのに、しっかり笑いも挟まれる。
この緩急の付け方とバランスが、抜群にうまくてさすがの韓流クオリティ。

ヤクザと警察が総力を挙げて居場所を突きとめていく過程が、面白かった~。
ついに見つけた時の、張り詰めた緊迫感と、はやる高揚感がたまらない。

一気に一転しての激しいカーチェイスなんて、超ド派手でド迫力で凄かった!
狭い路地を猛スピードで突っ走る、という方が、妙にリアルでスピード感あって怖い。

この手のデコボココンビがタッグを組む作品だと、いつしか絆と友情が芽生え、バディものになりがち。
だが、あくまでも彼らは警察だしヤクザで、標的は同じでもそれぞれ思惑は違う。

テソクは逮捕して手柄を上げ、法の下に裁きたい。ドンスは痛めつけて殺したい。

どちらが先に捕まえるのか?もドキドキだったけど、これで終わらないのが深い!
狡猾な殺人鬼を、いかにして真に裁き、正義の鉄槌を下すのか?

やはり、唯一殺さなかったドンスこそが、本当の意味で決め手となる。
ラストで、二人が交わした駆け引きが明かされ、そうきたか!と唸った。

あの場所で再会した時の、ドンスの笑顔に犯人のあの顔・・・!
悪の筋を通す、ドンスの最後の言葉に痺れたー!鳥肌立ったわ!

この方がどんな報復より怖いし効果的で、勧善懲悪なんじゃないかと思える。
クライマックスからの二転三転する展開に、興奮しまくりだった!

やはりマ・ドンソクのクライムものは、本当に裏切らない!素晴らしい傑作!

真の極悪人であるシリアルキラーに、組長がきっちりとケリを付ける。
・・・であろうことを匂わすだけでも、最高のカタルシスだし爽快。

我らのマ・ドンソクは、今作でもダーク・ヒーローだった!と嬉しくなった。
世界が熱狂も納得の、極上のこれぞ韓国ノワールの真骨頂に魅了された。

詳細評価

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