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上映中

海辺のエトランゼ (2020)

L' ETARNGER DU PLAGE

監督
大橋明代
  • みたいムービー 40
  • みたログ 65

3.85 / 評価:59件

誰が誰を好きになっても良い

  • hur***** さん
  • 2020年9月19日 15時22分
  • 閲覧数 247
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作全部読破済み。ネタバレ多めです。

・作画にも紀伊先生の手が入っているのでとても綺麗。先生の最近の絵柄で海辺のリメイクを見ているようでした。作画に関しては文句なしです。

・基本的にコミック通りに追いかけていく流れですが映像になると駆け足に見えてしまうなぁという印象。新規追加シーンはありますが時系列の境目を滑らかにする程度のものです。それが一段とキャラ達のらしさはよく出ていると思いました。原作のコミックおまけマンガも入っておりニヤッとできるかもしれません。

・ストーリーは原作レビューでも度々言われてますが基本商業BLの基本である2人の恋に萌える、ときめくものではなく周りの人たちの心情や世間の反応などの描写が濃く、映画内でも婚約者の桜子との絡みが多く女の子がBLに恋愛絡みし、男女の恋愛描写が描かれてしまうので苦手な人はしんどいので注意です。逆に濡れ場などが気にならなければどんな人でも性別関係なくのんびり楽しんで見れるお話です。
あと描写自体は弱いですが女の子同士の恋愛もありリアルなようなファンタジー全開のような世界です笑
基本的にこの作品のシリーズは本人たちが幸せなら良いしそれを邪魔しようとする人がいない平和な世界観です。
今作はそこに至るまでの葛藤の話なので少しハラハラはしますが日常モノに近いので盛り上がるところとかそういう物はありません。ちょっと喧嘩したりみんなでご飯食べてたりそういう風景を楽しむ内容です。

・声優さんの演技は感情がしっとり練り込まれており繊細でとても素晴らしかったです。実央の幼少期を演じた子役さんの声が甘くてかわいい。それが余計に回想シーンを切なくさせてくれて悲しいシーンでは無いのですが涙が出ました。
すごく皆さんリアルな表現をされるので違和感ゼロでした。

・他の方も書かれてますが実央が駿のもとへ帰るまでの三年間の悩みシーンがバッサリカットだったのが一番残念でした。ゲイバーのみんなの優しさに触れるシーンが無く実央がどんな人と出会ってどんな経験をしたのかが無いので駿が言った通り何も考えてないように見えてしまうなぁと残念に思いました。上映時間も短いのであと30分は取って描写して欲しかったです。

・濡れ場シーンが結構明るい、そこはどことなくBL作品らしくキャラを見せようって感じが前面だった印象。もうちょっと静けさのある雰囲気が良いなぁと思いました。全体として2人の感情が風景に出ていて(特に色彩)もう少し切り離して欲しいところもありました。そこが個人的に原作とイメージが違った印象です。

・最後の方のシーン、桜子とキスあたりがみんなの表情が原作と全然違った印象です。桜子がこんなとこもう来ないって台詞もなかったりして最後のチャンスを失った本気の悔しさ、実央の無理して笑ってる姿がなかったり…縁側で天ぷらを食べるところとかも急にカメラアングルがあんまり変わらなくなったので最後の方は力尽きたのか?と思うくらいには淡白になってて気になりました。

・テーマソングは実央っぽく夏っぽい、生き生きしてて良い。切ない後を引くような曲より個人的にはイメージにあってます。物語の雰囲気に合わせているが故に仕方ありませんが際立って個性的なBGMや音は少ないので強烈な印象には残らず。普通です。

総評としてすごく良かったのですが駆け足気味だったのとキャラの表情が大袈裟なくらいコロコロ変わる原作の印象とは異なりそこばかりは惜しいなと思いました。映像や声優さんの演技は素晴らしかったので是非続きも映像化して今回出てこなかった人たちとの触れ合いが見れたらなと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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