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1917 命をかけた伝令 (2019)

1917

監督
サム・メンデス
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  • みたログ 2,922

4.08 / 評価:2,321件

監督の腕が試された映画

  • じゃむとまるこ さん
  • 2020年2月16日 23時39分
  • 閲覧数 2061
  • 役立ち度 165
    • 総合評価
    • ★★★★★

映画は監督のものである、そして脚本がよければその映画はかなり良い出来であると言える(脚本も共同執筆)。
サム・メンデスは特に個性の強い監督というわけではないが、作品構成の確かさがあると思う、そんな彼が、綿密周到に作り上げた完成度の高い作品になっている、その確かな映画作りに感心した。

ストーリーは単純なものだ。
第一次大戦中イギリス人の若い兵士二人が、ドイツ軍に総攻撃をかけようとしている前線部隊に、それがドイツ軍の罠であると見破った将軍の攻撃中止命令を伝えに行くという、それだけだ。
だから、それをどう肉付けしどう描くか、そこが監督の腕にかかっている。

先ず、ワンカットでカメラが追う二人の伝令、ワンカットじゃないじゃあないかといろいろうるさいことだが、そんなことはテクニックでありどうでもよいことだ、それがどれだけ効果があり監督の意図を表現できているかだが、臨場感というか、名シーン多々であったと思う。
塹壕戦というものがどういうものか、塹壕を出ると狙い撃ちだ、それでも行くしかない、二人が目にしたもの、それらが戦争の無残さを観客にも見せつける。

二人の青年の対比も計算されたものだろう、やはり、という結果になっている。最初に伝令に選ばれるのは年少の青年ブレイクで素直で明るく健康そうである、たまたま二人でということで同行することになった青年スコフィールドは少し年長で戦争というものに懐疑的に見える。

スコフィールド君登場で、え?どこかで見たような?、おーーー!ヴィゴ・モーテンセン父ちゃんが怪演する『はじまりへの旅』の長男、ひ弱な天才青年ではありませんか、スコフィールド君主演ね!がぜんテンション上がりました。
懐疑的な彼がどこでスィッチが入り、人としてどう変わるかも見所の一つでしょう。

伝令であるから限られた時間までに命令を伝えなければならない、戦い走り、とにかく何度死んでもおかしくない状態の中必死で進む、そんな中にも少しは緩急はあるのだけれどあまり効果的ではなく、ずっとテンションが高いのも少々飽きてくる(夜の明暗のコントラスト、濁流渦巻く川など)。
しかし、そこで飽きさせないのが、要所要所の大物キャストだ、コリン・ファースに始まり、中継ぎマーク・ストロング、そしてベネディクト・カンバーバッチと飽きている場合ではありません。

どちらかというと味わい深い映画というわけではないが、最後に”写真”という伏線を回収して、そういう意味でも満足できる映画に出来上がつています。

もう一つ感心したのは、音楽です、既成曲に頼ることなく、堂々とした映画音楽という風格があり、エンドロールでの余韻も素晴らしいものがありました。

映画としての風格がある上質な作品でした。

詳細評価

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