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上映中

騙し絵の牙 (2020)

監督
吉田大八
  • みたいムービー 566
  • みたログ 1,483

3.66 / 評価:1172件

MMに始まりMMに終わる

  • fuj***** さん
  • 2021年5月4日 1時45分
  • 閲覧数 310
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

松岡茉優を見に劇場へ。
急逝した俳優の遺作ドラマで、ちょっとファンになったよ。
女神たちの導きにより、迷える魂は天へと召されたであろう。
ありがとう松岡茉優、ありがとう大島里美、善き!

原作はリアルねずみ男な俳優へのアテ書きだろうが知った事かよ。
映画では一寸カッコよすぎて本当にこんな人いるのか?と思ってしまう。
直前に流れたTOPPANのCMでの彼の方が柄に合っていたような。

実際のところ本作は松岡茉優に始まり松岡茉優に終わる。
クールにして情熱的役どころ、いや堪能させていただきました。

カリスマ経営者の急死に伴う出版社の内紛劇。
私の職場と関係がなくもないので興味深く拝見した。
出版業界を取り巻く問題点の手際良い総浚いに嘆息しつつ、
どんでん返しの連続で存分に楽しませてもらった。

結構生々しいテーマを扱いながら、きちんとエンタメしているのだ。
そのバランスがとても心地よい。
『騙し絵の牙』というタイトルの含意も、ストンと胸に落ちる。

脚本がいいのかな?かなり改変されているらしい。
吉田大八監督とタッグを組んだのは楠野・コサキン・一郎。
おめでとう、クッピー!念願の映画脚本家だね!
偉くなってもリスナーのこと、忘れないでね!

ただ、状況は刻々と変化しつつあり、本作には多少の時間的齟齬が生じている。
百年に一度の疫病下なら尚更で、実は紙の本の売り上げは目下幾分上向き。
私の職場も巣ごもり特需で暫くは忙しくなりそう。給料は上がらないけど。
ごめんね、映画館。あとで埋め合わせはするから。

でもまあ大筋では間違ってはいないと言えるだろう。
むしろ業界あるある満載で、知らない人には新鮮に映るのでは?

最後に示される落とし所は、なかなかに示唆的だが、
私個人は本さえ生き残れば、あとはどうでもいいと思っている。
そのためには文化の拠点となる街の本屋さんの生き残りが必須だ。
先進国アメリカでは実際、消えた書店の市民による復活が試みられている。

ネットでポチっても、レックス・ルーサー似のツルピカ親父が儲かるだけ!
今年も世界一のビリオネアだとよ。
末端の配送員は疲弊していくばかりだ。

どうかこの映画を観ても観なくても、
お暇ならマスク必携で最寄りの本屋さんへ足を運んでみてください。
私も出版文化を守るため、日々粉骨砕身、精進してゆく所存です!

詳細評価

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音楽

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