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騙し絵の牙 (2020)

監督
吉田大八
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3.64 / 評価:1289件

練り上げた物語は必ずしも良作にあらず...

  • yys******** さん
  • 2021年5月17日 0時09分
  • 閲覧数 927
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

本作は、昨年ヒットした映画「罪の声」も記憶に新しい作家・塩田武士のミステリー小説原作の映画作品。監督は、「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督。主演は、作者が主人公としてあてがいた「こんな夜更けにバナナかよ」の大泉洋と「蜜蜂と遠雷」でピアニストの復活を演じた松岡茉優。二人を中心に若手の宮沢氷魚、池田エライザとベテランの佐藤浩市、國村隼らの共演で見所満載。本作を一言でいうと「練り上げた物語は必ずしも良作にあらず...」といった作品。

物語は、不況が続く出版業界で出版社の次期社長の座をめぐり、あの手この手の騙し合いが繰り広げる物語。
大手出版社の「薫風社」は、創業一族の社長が急逝したため改革派の専務・東松(佐藤浩市)が、売れない雑誌を廃刊させるため、雑誌・トリニティに変わり者の速水(大泉洋)を編集長に据える。そんな中、文芸雑誌・小説薫風の新人編集者・高野(松岡茉優)は、大御所作家の二階堂(國村隼)を怒らせたため編集部をおわれるが、速水の提案によりトリニティで働くことになる。そこで、高野は速水に無理難題を押しつけられながらも新人作家のデビューのために奮闘するのだが...といった物語。

本作は、大泉洋主演の作品としては、とても完成度の高い練り上げられた脚本でしっかり2時間に納めた込んだ作品だった。タイトルにある“騙し”というキーワードを軸に、一癖も二癖もある登場人物が、まるでパズルのピースをはめていくように絡み合う。終盤のドンデン返しは、“なるほどね”と納得のいく流れだし、松岡茉優さんの扱いはとても良かったように思う。
ただ、これって大泉さんが主演である必要があったのだろうか?と感じる演出でもあった。彼のイメージから考えると速水のキャラクターは洗練された感じでもっと遊びがあっても良かったように思う。二階堂役の國村隼が、あれだけ美味しい役をやっているのだから、多分大泉さん本人も物足りなかったのではないだろうかと思う。

本作は、期待とは裏腹にまとまっていて良く出来た脚本だったのだが、作品として面白いかどうかと言われるとそれほど面白くは感じない。出演陣が豪華なのもかえって遊びが出来なくなった要因だったのかもしれないが、そう言う意味では監督の真面目な部分がそうさせたのかもしれない。作品としてはキッチリ作られているミステリー調な作品なので登場人物の絡みを楽しむ作品のように思う。

詳細評価

物語
配役
演出
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