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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方 (2018)

THE BIGGEST LITTLE FARM

監督
ジョン・チェスター
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4.05 / 評価:92件

主題は、アメリカ的な「奇跡のりんご」

  • w06***** さん
  • 2020年12月28日 19時37分
  • 閲覧数 128
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    • 総合評価
    • ★★★★★

この映画の発端は、若夫婦が引き取った犬が鳴くので、アパートにいられなくなり、農場を作って移転しようとするところから始まります。そして自然農法の農場を作ります。

農場を経営するためにスポンサーがつきますが、アメリカではこういう投資家がいるようです。これが驚きです。日本ではまず無理でしょう。しかし、若夫婦の夫は、映画やテレビの監督やカメラマンでだったそうなので、最初から映画を作って当てる計画としての出資者募集だったかもしれません。それなら農場が失敗すればしたで、映画にはなりますからね。実は、このへんにまず興味があるのですが、しかし、残念ながらこのへんの実情というか裏は、あまり描かれていません。だから、この映画は、完全なドキュメンタリーではありません。

 動物や昆虫や自然は非常によく撮られています。自然のドキュメンタリー映画としてだけでも、ある程度は成り立つかもしれません。さすが、もともと映像のプロであり、最初からそのつもりで撮っていますね。

 しかし、何人もの人を雇っている農場の経営はどうやって続いていたのか。いくら出資者がいても赤字が多すぎれば、農場経営はすぐに頓挫するはずです。たぶん、最初の頃は、放し飼いの卵の販売で息をついていたと思います。卵の販売所を道路かマーケットの近くに開き、かなり繁盛している映像がしっかり出ていました。

アメリカ人は、料理やケーキ屋やクッキーにも卵をたくさん使うと思います。卵の味の良さが、だんだん口コミで広がって大人気になったに違いありません。こういうのは、増産に限界があって売り切れたりしたら、その方がますます人気が出たりしますからね。若夫婦の妻の方が料理研究家だったそうなので、その経歴もおいしい卵を売る発想に寄与したと思います。

この映画の主題は自然農法です。日本的に言うなら「奇跡のりんご」です。しかし、アメリカ的だからテイストはかなり違います。最初は、穴ネズミ?が大量に繁殖して、どうしても退治できません。近代農場なら一度、農場を焼いて薬をまくかとの方法でしょうね。しかし、数年後に何組かのフクロウが住み着き、問題を解決します。

また、カタツムリが大量に発生しますが、数年して、ムクドリ?が大挙してやってきて、問題を解決します。自然が循環するシステムを取り戻すまでに数年かかっています。夫婦は、自然農法のグル(導師)のような人に教えを受けて、自然が循環するまで間の不安を耐えたり、フクロウの住処をつくるなどの工夫もします。

飼っているニワトリやブタにも、それぞれ個々の個性があり、それらも映像になります。

しかし、きれいごとばかりではなく、ニワトリを襲いに来るたコヨーテを撃ち殺したりします。また、後で飼った3匹のラブラトリー犬のうち1匹が、隠れてニワトリを襲ったりします。

この映画の山場は、森林火災が農場を襲ってくるところです。また、年月の間に、発端になった犬が年老いて死んでいとか、自然農法のグル(導師)のような人の死や、主人公の若夫婦に新しい命が生まれることなども映画に趣を添えます。ドキュメンタリー的なのでしょうが、「自然と人間」とかの主題が嫌いでなければ、見て損はない映画だと思います。

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