2021年1月22日公開

羊飼いと風船

気球/BALLOON

1022021年1月22日公開
羊飼いと風船
3.7

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

チベットの草原で牧畜をする家族。ある日、診療所を訪れた母のドルカル(ソナム・ワンモ)は、医師に避妊手術を受けたいと告げ、来月施術することを決めた後コンドームを渡される。ところが、医師からもらったコンドームを子供たちが見つけて友だちの持っている笛と交換してしまう。その夜、父タルギェ(ジンバ)はコンドームを探すが見つけることができず、避妊せずにドルカルと一夜を共にしようとする。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

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予告編・動画

作品レビュー(18件)

切ない25.0%かわいい12.5%知的10.0%悲しい7.5%不気味5.0%

  • dkf********

    4.0

    チベットの女性を巡る性と生の物語

    中国の子供政策と女性の地位向上に一石を投じる社会派作品。同時にフェミニズム映画としてのメッセージ性も強いが、これをチベット族の家族を主役にしたことで一気に辺境色が強まり、エスニック映画としても興味深いものとなっている。こういうの大好物だ。 テレビ、携帯、バイクなどチベット族を取り巻く環境は変わっても彼らの価値観は昔のままで、辛い選択を迫られるのはいつも女性。母親ドルカルの行く末を明示せず、チベットの青い空に赤い風船が舞い上がるラストの暗示が鮮やかだ。 子供がコンドームを膨らませて風船にする行はチアン・ウェン監督の「太陽の少年」にもあったが、あれは自国の出産制限を風刺する中国人の鉄板ネタか? 監督と脚本を手掛けたチベット人のペマ・ツェテンは作家としての顔も持ち、自ら書いたこの原作は生前のキアロスタミにも絶賛されたとか。才能ある人はどこにでもいるものだ。 映画として間違いなく秀作。映画好きなら必ず刺さるものがあるはずだ。

  • つとみ

    4.0

    ネタバレ急激な変化がもたらす考え方の剥離

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ひーろーかむおん

    4.0

    輪廻転生の宗教観の浸透ぶりに驚く

    …自粛生活中にWOWOWで映画三昧の日々を過ごし、レビューが一杯溜まってしまったので、ザックリと書くことにする。  あらすじは、WOWOWの解説の次のとおり。  『チベットの広大な草原地帯で、年老いた父親や愛妻のドルカル、そして3人の息子たちとともに暮らすタルギェ。  彼の一家は牧畜で生計を立てていたが、先祖伝来の生活にも時代とともに変化が生じ、この地にも近代化の波が静かに押し寄せていた。  まだ幼い息子たちがそうとは知らずにコンドームを風船代わりにして遊んだことが遠因となり、ドルカルが妊娠。  それと相前後して老父が死去し、タルギェ夫婦は子どもを産むかどうか思い悩む。』  冒頭、画面にフィルターがかかっているような映像だったが、子供たちが膨らんだ風船を通して見た状景だった。  でも、その風船は白濁色した細長いものだったので訝ったが、なんと両親が大切にしていた配給もののコンドームなのだった。  で、父親にこっ酷く叱られて風船コンドームは割られてしまうのだが、このことが後々夫婦の諍いの元になる。  彼等の生計の道は牧畜だ。  種羊を借りてきて、雌羊に種付けの時期となる。  精力絶倫の種羊を見て、ドルカルはタルギェに「あんたみたい」と恥じらい微笑む。  で、精力絶倫のタルギェは、コンドームなしでイタしちゃったものだから、種付けに成功してしまうという訳だ。  でも、一人っ子政策のお触れが廻っているので、産むとなれば罰金ものだ。  それでなくても生活はかつかつなので、ドルカルは堕ろすことに決めるのだ。  そんな折、タルギェの年老いた父親がなくなってしまう。  厳粛な葬儀が行われた後、タルギェは父親の転生先を高僧に問う。  転生については、先にお祖母ちゃんの転生先が孫?のホクロに現れたというエピソードがあったが、チベットの輪廻転生の宗教観の浸透ぶりに驚く。  で、高僧宣うに、父親の転生先は家族の間に現れると……。  それを聞いたタルギェは、ドルカルに産んでくれと懇願するも、現実の生活を鑑みないではいられないドルカルは頑なに拒むのだが……といった内容だ。  ラスト、かつてコンドーム風船を割ってしまったタルギェは、子供たちに大きな真っ赤な風船を買ってきて与える。  その風船は、子供たちの手に渡ると同時に一つは破裂してしまい、もう一つは子供の手を離れて大空に舞い上がってしまうのだ。  割れた風船は堕胎(輪廻転生の否定)を暗示しているようにも思え、また、もう一つの舞い上がった風船を登場人物たちが見上げる幕引きは、希望ある新しい時代の幕開けにも思えたのだが……。  雄大なチベットの牧草地を背景に、純朴な半ドキュメンタリータッチで描かれた叙情詩で、非常に愉しめた3.8点といったところかな。  (メモ パスワードを忘れてトラブってしまったので、新たに開設した。  旧(fg9)レビュー数:4100件、新レビュー数67件目)

  • arl********

    4.0

    風船を軸とした寓話

    チベットの子だくさんの家族の風船≒コンドームをめぐる悲喜交々。主人は強壮な雄羊顔負けの絶倫笑。厳しい人口政策と貧困の中、子供たちがコンドームを風船にして遊んでしまったせいで、妻は4人目を妊娠してしまう。高僧は祖父の生まれ変わりが産まれるという。産むや産まざるや。尼になった妻の妹と、(妹が尼になる)原因を作った教師の自伝的小説「風船」。なかなか面白い話でした。飄々たる羊の演技がいい(嘘)。 貧乏な田舎の話なのに、女優がちょっとゴージャスで違和感が笑。

  • MOON

    3.0

    映像は綺麗

    古い昭和の時代のような考え方で切なさを感じる。 女は産むだけの道具とまでは行かなくても生きづらさを感じる。 子供も素直でかわいい。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
羊飼いと風船

原題
気球/BALLOON

上映時間

製作国
中国

製作年度

公開日

ジャンル