男の争い

DU RIFIFI CHEZ LES HOMMES/RIFIFI

118
男の争い
4.1

/ 9

67%
0%
22%
0%
11%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(3件)

悲しい14.3%かっこいい14.3%セクシー14.3%勇敢14.3%切ない14.3%

  • パッキー大尉

    5.0

    男の生き様

     男の争いという題名が合っているかどうかわからない。主人公のトニー(ジャン・セルヴェ)は初老のようにも見えるが、眼光は鋭く仲間を決して裏切らない。そのために5年間刑務所暮らしをすることになったのだ。セリフなしの金庫破りの場面は画面から眼を離すことができない。しかし、高価な宝飾品を盗むことに成功し、完璧にみえた犯罪もちょっとしたことから崩れてゆく。殺し、殺されながらもトニーは男のけじめをつけてゆく。フィルムノワールのはしりともいえるのだろうか。男の色気が香る作品である。監督のジュールス・ダッシンが金庫破りのイタリア人セザール役で出ている。なかなかの役者。また、敵役のグルマールの麻薬中毒の弟役は、誰かと思ったらロベール・オッセンでした。これまたセクシーなハンサム。皆さんたまにはこういう映画も良いですよ。

  • どーもキューブ

    5.0

    フィルムノワール男の傑作

    カンヌ映画祭監督賞受賞、ジュールスダッシン脚本監督主演。めちゃくちゃおもしろかったー!レビューを見て図書館でDVD無料で借りれる事を知り、僕のようなシネマガイキチにぴったりの品ばかり。しかもレンタル屋に置かれないボックスをバラで貸してくれるなんて!(ブニュル、ロメール、初期チャーリー、キートンおまけに藤山寛美までうぉーと静かに心で叫びまくる)「現金に手を出すな」と双璧をなす原作脚本オーギュストルブルトン。情報あまり言いたくありません。笑えるし、洒落てるし激渋、後半無音な襲撃シーンの静けさ!音楽ジュルジュオーリックがオマケにチョーグルーブ!劇中セクシィーなマガリノエル「ルフィフィー」の歌、バンド演奏必見いい音です!ダッシン監督も男まえです。ダリに似てる!素晴らしい緊張と男達の非情さ、おおらかさ、駄目さが息づいている。この出会いに感謝です!死に神のようなジャンセルヴェの男をかける争い!レビューの皆様、図書館リスペクト!

  • Kurosawapapa

    5.0

    30分間セリフ無しの金庫破りに引込まれた

    先日「バンク・ジョブ」を見て、とても面白かったのですが、 この「男の争い」の方が数十倍も面白いと書かれた記事を見つけ、とても気になっていた作品です。 数十倍ということはなくとも、かなり面白いし、どちらかというと名作の部類。 それも1955年製作、 そして本作は「フレンチ・フィルム・ノワール」です。 フィルム・ノワールとは、虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画の総称。 この映画は、第二次世界大戦後、アメリカの影響下で書かれたフランス産のハードボイルド作品です。 カンヌ映画祭で監督賞を授賞した本作は絶大な人気を博し、続編として「女の争い」「パナマの争い」「ニューヨークの争い」「東京の争い」が作られたそうですが、いずれも日本未公開。 刑務所から帰ってきたギャングのトニーは、仲間たちと宝石商の金庫破りを計画。 入念な準備と作戦によって、強奪は成功しますが、それを知った敵対ギャングは仲間の子供を誘拐し、男達の無慈悲な闘いが展開されていきます。 本作は、戦後のパリで、妖しい輝きを放つ暗黒街を舞台に、 まともに生きることができない男達の、ギリギリの生き様を描いています。 特に息を呑むのは、宝石店に侵入し金庫破りを敢行する一連のシーンです。 30分間、一切の台詞を排除し、 目配せと音のみで、映像に語らせる展開は、なんとスリリングなことか。 手に汗握る強奪のシークエンスは、実に見事なものがあります。 また、 コントラストの減り張りを強調したモノクロ映像は、 鮮明に、時代を生きた男達・女達の姿を切り取り、見る者を魅了します。 主役の大物ギャング、トニーを演じたのはジャン・セルヴェ。 家族を持たない孤独な男は、自分の中にある最後のプライドにかけて、 敵対するギャングに向かっていきます。 年齢を重ね弱々しく咳払いしつつも、眼光は鋭く、 暗黒街に生きる男の渋い背中を表現した、見事な演技を魅せています。 トニーは、子供を守ろうとする正義と優しさを持つ反面、 敵対する相手を憎み、裏切られた妻を鞭打ち、掟を守るために仲間を制裁する、 そんな冷徹な部分には、内なる怒りを感じます。 本作は、 ハリウッドで腕を磨き、研ぎすまされた映像で危険な男達の世界を描いていたジュール・ダッシン監督が、赤狩りによって理不尽にもアメリカを追われ、フランスに安住の地を求めた後、描いた作品です。 魅了されるストーリーもさることながら、 このギャングの世界に、どこかアメリカに対する監督の怒りを込めたような、 そんな渾身の一作だったのかもしれません。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


受賞歴

カンヌ国際映画祭第8回

監督賞

基本情報


タイトル
男の争い

原題
DU RIFIFI CHEZ LES HOMMES/RIFIFI

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日
-