一口寸評
- nn1***** さん
- 2020年11月2日 23時00分
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今年公開の韓国映画『はちどり』でも描かれたように、特に女子の14歳は微妙に中途半端な年齢である。
両親(永瀬正敏、原田知世)が怪しい宗教にハマっている家の娘ともなればなおさらだ。
姉はさっさと家を出ていき、中3のちひろ(芦田愛菜)は、‘命の水’を信奉する両親に違和感を抱き始める。
学校では憧れの先生(岡田将生)に嫌われ、思春期の彼女は少女から脱皮できずにもがく。
芥川賞作家今村夏子の原作小説は未読。
非日常なことは何も起こらない(あえて言えば両親の日常は、他人にとっては非日常だが)、監督の既作『日々是好日』(18)と同じ路線である。
永瀬正敏、原田知世以外に、チョイ役で高良健吾、黒木華などが出演。
いずれも引いた演技が好ましい。
芦田愛菜も、クレバーな演技で、蕾が開く前の少女を巧みに表現していた。
きっといい女優になるだろう。
ただ、本で読めば、「信じる」ことの功罪について考えるよすがになったかもしれないが、大森監督の映画としては少し飽き足りなくて。
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