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星の子
2020年10月9日公開

星の子

1102020年10月9日公開

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4.0

ネタバレ結末の裏

主人公の反抗に会った後,両親は宗教の集会に出て,主人公の母方祖母の葬儀にも行かなかったが,主人公が行くことは止めなかった。両親は宗教の合宿に向かう途中,深く考え込んでいた。家出した姉は,子供を産んだという連絡だけを寄こした。父親は主人公の志望校を聞いて,家から遠いなとつぶやく (伯父の所からは近い)。自分たちは信仰を捨てられないが,世間からは奇異の目で見られていることに,両親は気づいていただろう。「ちーちゃんは,伯父さんちから高校にかよったらどうかな」 と両親は言おうとして,口に出せずに終わったのだと思う。その台詞があったほうが映画としてはよかったが,そうすると宗教を否定することになるので,難しいところだったのではないか。宗教の不気味さ,女子中学生たちの生態,ダメ教師の実態が本当によく描かれていた。海外でも評価される可能性が十分ある。主演の芦田愛菜は言われるほど上手でない印象もあるが,女優には演技力以上に気品が必要だ。小柄で,際立った美人でもない彼女が現れただけで画面の雰囲気が変わるのは,やはり大した才能だと思う。メルヘンチックな題字は内容に合わず,また,取って付けたようなアニメは不要だった。やりたければ CG とか他に手はあっただろう。 ※唐突にアニメが入るのは,どこかで見たことがあると思ったが,思い出した。ヒチコックの 「めまい」 だ。

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