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星の子 (2020)

監督
大森立嗣
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3.11 / 評価:659件

星が見える特別な場所

  • pxv******** さん
  • 2021年10月24日 1時33分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

コノテの題材となると、表面的理解と安易な批判的結論に落とし込んだ方がラクだし、観る側も、スッキリ感を得る人も多いだろうが、そこに逃げないところには好感が持てた。

独特の間とテンポにより、宗教が日常にリアルに溶け込んでいる生活描写もいい。
ヘタに好奇心を誘ったりアザとい描き方も無い。

人間の脳というものは物事や現象に対して何らかの法則や結論を無理矢理にでも早く見出だそうとする傾向があり、そこに我々の思考や判断の盲点がある。

脳は瞬時に複雑な現象や構造を認識する事が出来ない。

情報を削ぎ落とし、シンプルに理解・納得することで、脳は情報を認識しやすくなり、心地良いと感じるのだ。そこには、過去の記憶や概念のフィルターから情報を認知しようとする働きが作用している事を忘れてはならない。

宗教アレルギーを自称している者でも、ある日突然ハマる事は十分に有り得るし、そういう実例も知っている。
人の脳なんて、それほど危ういもの。

宗教にハマる者をバカにする者も、或いはどっぷり浸かってる者でも、結局は皆、『群盲、象を評す』に過ぎず、自分の狭い視野の中で脳が気持ち良く感じる理解の仕方しかしていない、という意味では同じだ。

元々は自分が病弱だったせいで宗教にハマった両親、そして家を離れてしまった姉。
そういう負い目というか、ある種の責任すらも彼女は感じているのかもしれない。同時に、親が愛情たっぷりに自分を育ててくれた事も彼女は理解している。

外からの見た目で親を拒否するのではなく、両親が自分の事を思ってくれている気持ち、心の部分をちひろは信じようとする。
それが星を家族で見るラストシーンに繋がっているように思えた。

そういう難しい役柄を自然に演じた芦田愛菜の演技は高く評価したい。

詳細評価

物語
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