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プレーム兄貴、王になる (2015)

PREM RATAN DHAN PAYO

監督
スーラジ・パルジャーティヤ
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4.17 / 評価:118件

愛という名の宝石を磨く、利他的で純粋な心

  • dr.hawk さん
  • 2020年2月24日 21時02分
  • 閲覧数 471
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

2020.2.22 字幕 MOVIX京都


2015年のインド映画
王子そっくりの男が王室の騒動に巻き込まれる中で憧れの王女と接近するラブコメディ映画
原題は『Prem Ratan Dhan Payo』
英題は『Found a Treasure Called Love』、訳は「私は愛という名の宝石を見つけた」
監督&脚本はスーラジ・バルジャーティア


物語は街の劇団として活躍するプレーム・ディルクレ(サルマーン・カーン)が描かれて始まる

セコい劇団長ショービー(サンジェイ・ミシュラ)によって困っていたカンハイヤ(ディーパック・ドブリセル)

彼はプレームを兄貴と慕い、彼がこの有様を見たら怒るぞと捲し立てた

結果、プレームはショービーに被り物を着せて無理やり劇に参加させ、物語の語り部として神話をモチーフにした劇を盛り上げる


一方その頃、プリータムプル王国では国王(サマーダル・マディカリ)の死によって、その息子ヴィジャイ(サルマール・カーン)が王位に就こうとしていた

国王には正妻である女王(カルナ・パンディ)の他に愛人がいて、ヴィジャイには異母兄弟姉妹が3人もいた

半弟アジャイ(ニール・二ティン・ムケーシュ)と愛人(ラタサ・パルクル)の娘チャンドリカ(スワラ・バスカー、幼少期:ミラヤ・スリ)とラディカ(アーシカ・バティア、幼少期:ディープ・ラジラメ)

またヴィジャイには婚約者マイティリー(ソーナム・カプール)がいて、彼女はラディカの学友だった

だがヴィジャイの頑固な性格のため異母兄弟姉妹との仲は最悪で、愛人とその娘たちは王宮外のバンガローに住んでいる

アジャイも遺産を自由にできないことに不満を持っていて、配下であるチラグ(アヌパム・カー)、サメーラ(サマイラ・ラオ)らとともにある企てを考えていた


物語はアジャイらの目論見通りにヴィジャイが瀕死の重傷になってしまうところから動き出す

一命を取り留めたヴィジャイだったが4日後に控えた王位戴冠式に出席は不可能

またマイティリーとの婚姻も控えていて、ヴィジャイの配下ディワン(アヌパム・ヘル)は途方に暮れていた

そんな時、マイティリーを一目見ようとプリーダムプルに訪れたプレームを警備責任者であるサンジェイ(ディープ・ラジラメ)が見つける

サンジェイは自分の目を疑いながらも「王子にそっくりのプレーム」をディワンのところに連れて行く

そうして「マイティリーのために」と焚き付けてヴィジャイを演じさせるのであった

だが「対話禁止」の設定で王子として振る舞うはずだったが憧れのマイティリーの前で興奮するプレームはそれらを無視

そうしている内に王国内の不和を知ることになるプレーム

彼は「設定」から逸脱して家族内不和の解消に乗り出す

そしてそんなプレームを見て、マイティリーはかつてのヴィジャイへの偏見を正していくのである


インド映画!という内容で歌と踊りが入り乱れ、素朴で神話的な物語は心を打つ

わかりやすい勧善懲悪もあり、自分の身代わりによって変化した王国をヴィジャイは好意的に受け入れる

暗躍によって歪んだ王国

プレームが取り戻した王国こそがヴィジャイの理想郷だったからである


ラストシークエンスでは市井に戻ったプレームのところにダディナ(マイティリーの祖母、演:スハシーニ・ムレー)が訪れて「贈り物」を届けにくる

マイティリーはヴィジャイに扮したプレームに心を奪われていて、ヴィジャイとマイティリーは話し合いの末に彼女の本心を優先することに決めたという

それはプレームの利他的な精神の末に訪れたサプライズであり、彼は名実ともに「家族」になるのであった


異世界に入ったプレームは「王国内不和」という難題に直面し、それを解消して去る

そして報酬は王女という実にベタな物語なのだが一貫したプレームの直向きさに「そうであってほしい」というエンディングをになったのはとても良かった

おそらくはヴィジャイと結婚しても彼女をずっと愛したであろうし、それこそが彼女の幸福だと思っていたはずだ

だが「階層を超えた愛」は幸福の原点へと回帰する

それこそが人と人のつながりであり、真の愛と呼べるものなのだろう


いずれにせよ、憧れだった存在に対する敬愛はマイティリーの心を掴んで離さない

彼女も王女という身分と本心との乖離に悩んでいて、心を許せる時間と存在を欲していた

そんな中でプレームは「王女が望むこと」ではなく「王女が幸せになれること」を追求してきた

望むものを与えるのではなく、それを望む理由を理解する

そのために慈愛を施すプレームは「兄貴」と呼ばれ誰からも慕われる存在で、その行末に彼の幸せへと到達するのはとても心地よい

あなたの笑顔が私を癒すのです

マイティリーと出会えたことがプレームにとっての最大の報償だったのであろう

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