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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
2020年6月12日公開

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

LITTLE WOMEN

1352020年6月12日公開

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4.0

フランシス・ハの面影をみながら…

the・名作って感じでなかなか触手が伸びなかったのですが、ようやく鑑賞する機会を得ました。 モノクロ版の若草物語をかなり昔に観たことがあったのですが、単にその焼き直しではなくて、出版にいたるまでの経緯も絡めて描出した意欲作。 まっすぐだけど不器用で、どことなく中性的な存在感ある主人公といえばもうガーヴィグ監督自身が主演の愛おしい大傑作フランシス・ハの主人公と瓜二つ…というか監督そのものじゃねえか! 才能への憧れや自立心と依存の葛藤で揺れながらも、一筋縄ではいかないささやかな成功を収めるまでの軌跡。 これはレディバードからなる監督得意のテーマのアンサンブルの一つにして、絢爛豪華なシンフォニーでもあるのだ。 若草物語の映画ではなんか病気で一人亡くなったのが悲しいなーくらいにしか印象が残ってませんでしたが、色んな悲しみや予測不可能な出来事を経て人生=作品として世に残されていく過程が実に興味深く。 過去と現在を行ったり来たりしても、混乱させない語り口にはただただ感服するばかりでした。 最近あまりにも女性差別やらで声高に権利尊重が叫ばれてるだけに。 どうしてもそういう擁護というか目配せ満載な内容なのかと大いに警戒してましたが、ヨレもダレもなく。 ただただ観賞後感は爽やか。 ああ、そういえばフランシス・ハを観た時もそんな印象だったな…

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