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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
2020年6月12日公開

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

LITTLE WOMEN

1352020年6月12日公開

rai********

4.0

ネタバレ誰かに愛されたいのは、愛ではない?

ほう、こういう話でしたか。NYの駆け出し作家のジョーが、南北戦争中のマサチューセッツ州コンコードでの4姉妹の厳しくも楽しい日々を回想する。 今の映画では常套手段だが、現在時間と回想時間とを行ったり来たりするので、ボーっと見ていると切り替わりに気づかず混乱した。 感情の向くままに行動しない。赦すこと。助け合い。困っている人を助ける。娘たちを一人前の女性として扱う。どれもシンプルだけど響くメッセージ。 演劇に連れてってもらえなかったのを恨んで、姉の大切な原稿を焼いてしまったエイミー。一生許さない!と怒りまくるジョーに対し、心優しき母は、「怒りに任せてはだめ。彼女を許してあげて。一緒に助け合って。また明日から原稿を書いてちょうだい。」と。Don’t let the sun go down your anger. Forgive her. Help each other. And you begin it tomorrow. もう一つ、現代の私たちと、何一つ変わらなくて考えさせられるのが、自分の夢と結婚との間を行ったりきたりするジョーが逡巡する一連のシーン。 ローリーに告白され、好きになろうとしたけど無理、と断ってしまった(この紅葉した丘のシーンが美しい!)。でもやっぱり寂しい。もう一度ローリーに告白してもらえたら…と思うのだけど、「誰かに愛されたい(I want to be loved )と思うことは愛することと同じではない」と母に諭される。 そうこうしているうちに、末妹のAmyが、ローリーに告白されてそのまま結婚したことを知る。人生、タイミングがすべてですよ! 怒っているのではと心配するAmyに対し、複雑な心情を隠して、嬉しいわ、Life is too short to be angry at one’s sisters. と答えるジョー、おとなでえらい! エイミーも、ジョーに振られたから第2希望にいくか、とばかりに近づいてきたローリーを一度振っているだけに、複雑な気持ちの中でのスピード決断、あっぱれ。 シンプルなやり取りばかりだが、美しいマサチューセッツの風景とともにすがすがしく描かれる。気丈だけど複雑な気持ちも表に出すジョーの演技が素晴らしい。

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