芋生悠というとてつもない女優
- fuw***** さん
- 2020年9月28日 0時49分
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- 総合評価
著名人の評判をきっかけに鑑賞。
村上虹郎さんの演技目当てで行ったら、村上さんの演技を凌駕する芋生さんの演技に圧倒されました。
そして、こんなにもしんどい映画とは思ってなかった…。
実父からの長年の性的虐待、精神苦による高校退学、刑務所出所後すぐに父に犯される恐怖、殺人未遂、逃亡による警察に追われる日々…そのことに加え20代特有の自分に向ける嫌悪感。
この世に産まれた時から苦しみ続けてきた彼女の生い立ちは絶句としかいいようがありません。
ありふれた普通の幸せのありがたさを再認識したし、彼女も味わって欲しかった。
芋生さんは彼女の生い立ちから沸いた滲み出る幸薄さと性被害者が無意識に発してしまっている色気を纏っていました。
むしろ、この役は芋生さん自身に起こった話なのでは?という程のリアリティ。
最後のエンドロールでプロデュースが豊原功補さんと小泉今日子さんであることを知り、この映画はフィクションであるけれど、この映画のテーマである「駆け落ち」についてはフィクションではないのかもしれないなと思い、背筋が凍る思いでした。
詳細評価
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- 泣ける
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