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エジソンズ・ゲーム
2020年6月19日公開

エジソンズ・ゲーム

THE CURRENT WAR: DIRECTOR'S CUT

1082020年6月19日公開

waiwai

4.0

ネタバレ雰囲気良し

エジソンの半生を描いた映画ではなく、電流戦争と呼ばれるエジソン側とウェスティングハウス側の送電システムを巡る争いを描いた作品。 対立を煽るような演出は抑えめで、静かに物語が進んでいきます。 エジソンやウェスティングハウス、テスラといった人物の描写はあっさりしているものの、それぞれの人柄がよく伝わってきます。 全体的にあっさりした描写であるのに、登場人物の心境や物語の展開も分かりやすい内容になっているところが良かった。 大抵主人公を応援したくなるものですが、エジソンよりもテスラやウェスティングハウスの方が魅力的な人物に見えたので、テスラやウェスティングハウスを応援したくなります。 エジソンだけでなく、テスラやウェスティングハウス側の視点で見る事もできるのが、この映画の良さです。 どちらかといえば、ストーリーよりも映像の方が魅力的でした。 街の景色や建物の内装、人々の服装、暗闇の中に灯る電球の温かさ、映し出される映像の美しさあっての面白さだと思います。 場面の切り替えも多く、同じような場面が出ないので物語が単調にならず、最後まで飽きずに見る事ができます。 この映画がどれほど正確にエジソンの人物像を描いていたかは分かりませんが、実際のエジソンも高いプライドを持ち、自分の考えに強いこだわりを持った人物だったのかもしれない。 でも、その高いプライドと強いこだわりが数々の発明に繋がり、名声の獲得にも繋がったに違いない。 電流戦争にしても、エジソンが直流にこだわった事でウェスティングハウス側も奮闘し、結果的にその争いが送電システムの発展に繋がった見方もできますね。(直流ではなく交流に力を入れたエジソンも見てみたかった) 争いを題材にした映画にしては、しんみりした内容で落ち着いた雰囲気の映画です。 哀愁を感じさせるラストですが、和解を感じさせる終わり方で一応平穏に幕を閉じるところがよかったです。

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