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ムルゲ 王朝の怪物
2020年3月13日公開

ムルゲ 王朝の怪物

MONSTRUM

PG121052020年3月13日公開

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5.0

ネタバレ戦う相手はムルゲだけじゃない

朝鮮・中宗22年(1527年)。 疫病の蔓延という最大の国難の中、王都の背後にそびえる仁王山に物怪(ムルゲ)が現れるという噂が流れる。 民が疫病とムルゲの恐怖で混乱に陥る中、王・中宗はかつて朝廷より追放された最強の武人、ユン・ギョムを呼び戻す。 疫病にかかった者は、感染を防ぐために皆殺しにされていた。 なんだか、実にタイムリーというか、イマドキ的で皮肉と言いますか。 ユン・ギョムはその中から幼い女の子を助けたことで、朝廷から追放。 部下と共に山で貧しくも慎ましく、女の子ミョンを娘として育て、穏やかに暮らしていた。 韓国映画らしく、シリアスな中に髄所で笑いを盛り込むのがうまい。 ユンの部下というか仲間が、完全にお笑い担当で場を和ませてくれる。 そこへ、王の使いでホ宣伝官がやって来る。 「パラサイト」が記憶に新しいチェ・ウシクが、上品なお坊ちゃまっぽくて、はまってる。 そこでユンは朝廷に戻り、仲間と共に噂の真偽を調べに、仁王山へと向かう。 だが、その噂の裏には王位を狙って中宗の失脚を目論む、陰謀が隠されていた。 前半は、そもそもムルゲが本当に実在するのか?!が肝。 ムルゲに殺されたという死体には、無残に切り刻まれた者と、無数の吹き出物が全身にある者とあった。 医学的に詳しいミョンは、この死体の違いに気付く。 民を不安に陥れるためのデマだったわけだが、なんとムルゲは実在した。 ユンたちは、ムルゲとも戦い、なおかつ王位を狙う側近達とも戦わないといけない。 ムルゲが登場してから、俄然話が盛りあがって面白くなってきます。 ムルゲもだが、人間の裏切りと欲望の方が怖いじゃん、という人間ドラマも深い。 怪獣モノであり、パニックモノであり、パンデミックモノのアクション時代劇、という感じ。 ムルゲの見た目とか暴れる感じとか、B級でもろにVFX感があるけど。 やっぱり、さすがの韓流クオリティ。面白いんだよなぁ~。 登場する出演者も、超豪華で、キャスティングも楽しめるし。 ユンたちは力を合わせ、側近たちと戦い、必死でムルゲから逃げる。朝鮮国最強の武人だけあって強いし、彼に育てられたミョンも弓の名手で強い。 殺陣もド派手で迫力があり、ハラハラドキドキしつつも、ワクワクさせられる。 巨大で凶暴なこのムルゲ、ファンタジックでリアリティ無いのだけど。 中盤で、ムルゲが生まれた過程と正体が明かされる。 この怪物は、先代の皇帝が珍獣好きで、異種交配により生み出したものだった。 疫病もムルゲが原因だと分かり、王を守りながらムルゲの退治に奔走する一同。 だが、超強力なムルゲに苦戦を強いられる。 果たして、どうやってこのムルゲをやっつけるのか、が後半は肝。 クライマックスの闘いも大迫力で、面白かったなぁ~。 豪快でダイナミック、大スペクタクル感もあって、壮大で壮絶。 いや、それはなんでも出来過ぎというか、無理があるのでは・・・ご都合主義を感じたけど。 ラストでちゃんと種明かしがされる。 おお、そうだったのか!と、納得のエンディング。 絶望が一気に・・・という着地点も最高に楽しい。 マイナーながら、やっぱり韓国映画はクオリティ高くて素晴らしいなぁ、と終始楽しめました。

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