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上映中

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 (2020)

監督
豊島圭介
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4.13 / 評価:415件

言葉や議論(?)が空回りをしていた時代

  • abem0620 さん
  • 2020年3月27日 21時51分
  • 閲覧数 1590
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

期待していたのは丁々発止のディベートでしたが、率直に言って肩透かしを食らった印象で、少しガッカリしました。
 というのは、「三島由紀夫vs東大全共闘」というタイトルや「右翼対左翼」という宣伝コピーから期待するのは、議論沸沸の大討論会です。
 制作者側の意図としては、没後50周年を機に自決1年前の三島由紀夫を描きたかったのかもしれません。

 たしかに時代的背景を顧みれば、緊張感ある状況かもしれませんし、当時煌めいていたスター作家・三島由紀夫の登壇ですから、インパクトのある講演会だったのかもしれません。
 とはいえ素直に観れば、三島由紀夫の講演に生意気な若者たちが茶々を入れた、という印象なのです。
 宣伝コピーか何かで「言葉が生きていた時代」という表現も見ましたが、どう見ても、ムリに難解な言葉を使い、抽象的な議論を吹っ掛けることで、言葉や議論(?)が空回りをしているようにしか思えないのです。

 ただ、あの時代を感じはしました。熱い言葉や議論が空回りしていた時代です。
 戦争が遠い存在ではなく、まだ日本が混沌としていた時でしたから、若者たちは熱い思いを持っていました。特に大学生たち。
 学生運動は日本全国に普遍的な運動ではなかったはずですし、ほとんどの大学生たちはノンポリで、冷めた目で見ていたはずです。
 ですが、わずかな学生たちが時代の空気を支配していました。そして三島由紀夫も反対の立場で時代の空気を支配しました。明治維新に匹敵するほどの熱く空回りする空気かもしれません。

 そんな時代の空気を感じることはできましたが、映画のストーリーはけっきょく三島由紀夫の自決へと流れていきます。
 そして登壇していた学生たちの後半生が気になるところでしたが、ラストにテロップで紹介しただけで、ちょっと辻褄を合わせた印象でした。

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