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ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ
2020年10月2日公開

ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ

982020年10月2日公開

鈴木太郎

1.0

言葉はちゃんと胸に届いたのか?

日本のドキュメンタリーで感心したものはないし、と底辺の期待値で見始める。ムヒカとは関係のないどうでもいい赤ん坊の誕生、そして”初めて”父親になったという不思議な日本語から始まりいきなり不安を煽って嫌な予感がした序盤....その嫌な予感は案の定的中。ウルグアイの歴史の映画か?日本の歴史を描きたいのか?花の映画か?はたまた映画監督自身の読書感想文的な映画か?誰もお前の感情なんか知りたくて観てるんじゃない。こっちはムヒカ目当てなんだよ、と。本当にここまで見事に散漫しているドキュメンタリーも珍しく、話も焦点もあっちこっちに飛ぶ。同じくムヒカを扱ったエミール・クストリッツァ監督の映画もあったが(あれもあれで良くはなかった)、あれよりも最悪の出来。ドキュメンタリーを舐めているとしか言えない。ドキュメンタリーなら現実主義で描かなきゃ。あれこれいじりすぎ。 ただ救いがあったのは後半の来日して以降のパート。ムヒカの演説は圧巻だったし、正直ここだけでよかった。ここを真っ直ぐに描けばよかったものを。前半パートいるか??ムヒカの言葉はさすがによかったものの、前半の蛇足中の蛇足パートが尾を引き、非常に始末の悪い映画になってしまった。せっかく取材の機会がありながら、これほど才能のない監督が作る結果になってしまって本当に残念でならない。ムヒカの教え、言葉を本当の意味で理解し、自分だけの作品が作れたのか、自問したただろうか?上辺だけの軽い気持ちで作ったとしか捉えられない作品でありんした。

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