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3.0点
ちょっと安っぽい作品だった。 たいしてムヒカを撮影できず 十分にインタビューもできず 便乗(同行)して端から撮りましたという映像と 人々に演説をしている映像。 あとは監督の感想。 これではドキュメンタリー作品とは言えない。 夕方のニュース番組のワンコーナーと何らかわりない。 監督が何を伝えたかったのかとか 何が撮りたかったのかというのが全くわからない。 ムヒカの言葉は確かに心に刺さるものはあるが 当たり前と言えば当たり前。 それが出来ないのが人間なのである。 彼の言葉に心打たれ、それを実行しようとする 気持ちを持つことはいいことだとは思う。 けれどそれを継続することは非常に困難だろう。 何故ならばもう“余生”を過ごしている人と これからの人生を歩む時間が長い人とでは 心のゆとりが違う。 監督の子どもがこの先誰かと比べることはなく お受験がどうかとか、就職先がどうかとか無縁な人生で 親もそれで幸せならばそれはそれでいいだろう。 でも先進国に生きていて 誰とも比べることなく、金や成功に囚われることなく 貧しいけれど“愛がある”だけで十分 “幸せ”だと感じることはできるだろうか。
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