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精神0 (2020)

監督
想田和弘
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  • みたログ 31

3.92 / 評価:24件

偉大な精神科医の幕引きの大変さ

  • pow******** さん
  • 2020年6月27日 19時31分
  • 閲覧数 411
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

前作から10年経過しているようだが(前作はみていない)、前作にも出演していた患者の方が再出演していたり、医者のなかでも精神科医ほど患者との付き合いが長くなる医者は他にはないと思うが、なかには20年も通い続けた人もいて、20年というのは精神科医とひとえに言っても群を抜いて長いんだろうなと、観ていて思った。その期間の長さは患者からの絶対的な信頼の現れであり、なかには中毒だという人もいた。それくらい患者にとっては、いなくては困る存在がふと引退する。
ひとりの人間が生涯に付き合う人間は数あれど、その時間的な密度はほぼ親兄弟と同じレベルであると言える。
つまり患者は家族に近い存在とも言えると思う。その家族たちから引退という節目に先生に会えないのが辛い、別れるのが辛いということばが漏れるのを聞いて見ていて泣けてきた。たしかに相当に辛い別れだろうが、いつかはその時が来るし、それをなんとかフェードアウトするのもいろんな思いが沸き起こって相当に大変だろうなと勝手に想像する部分もあったが、先生は意外と冷静で感情的になることもなく落ちついていたように見えた。
偉大な精神科医の幕引きは患者たちの人生の一大事だが、先生にとってももちろん一大事。でも、10年前に比べて弱られた奥さんのこともあり、ずっと気持ちを整理してうろたえないように準備されてきたことがみていてわかった。この準備も常人が受け入れられるほどの並大抵のことじゃないということが伝わってきて、劇映画とはまた一味も二味も違った本物のドラマだった。

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