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宇宙でいちばんあかるい屋根 (2020)

監督
藤井道人
  • みたいムービー 188
  • みたログ 519

3.88 / 評価:451件

3回見た(笑)

  • abn***** さん
  • 2020年10月2日 21時56分
  • 閲覧数 618
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

映画と原作は別モンという立場で、この映画を見た。
星ばあという存在が、よくわからなかったので、3回見た。
一緒に見た相方は、星ばあは生身の存在だと思っていた。
私は最初から、ずっと病院にいる星ばあの本体から、生霊だけが抜け出していると考えていた。で、どっちが正しいかで論争になった。つまらない事かもしれないが。
3回見て思ったのは、この映画は、主人公つばめの主観を通して描かれているのだということ。
つばめにとっては星ばあは星ばあ。書道教室の屋上でキックボードに乗りながら、星空を翔る存在だということ。幼なじみの亨くんに夜のせいで出したバースデーカードを取り戻してくれて、亨くんのお姉さんが駆け落ちしたアバートのほおずきをもってきてくれただけの老女。恋に奥手なつばめをけしかけ、家族関係に1人悩んでいるときは、大丈夫、まだつながってると励ます。毒舌だけど心が自由で本当はつらい人生を送っていたかもしれないが、そんなことはおくびにも出さない。一体何の病で病院に入院していたのだろう。個人的には知りたいところである。
おそらく、つばめにとって、星ばあが生身であろうが、生霊であろうが、そんなことは些細なことだ。
監督もそういう風に描きたかったのでは。極端に説明が少ない絵づくり。複雑な人間関係を淡々と描く。そういえば、つばめを中傷したネットの掲示板も3人の友達の1人がしたことなのに、本当に友達なのか?と思うくらい関わりが薄い。取り巻きでもなく、仲良し感もないのに、やたら会話で絡んできている。やたら書道教室の場面が多い。学校のシーンが少ない。リアルタイムでは絶対学校生活の方が時間数多いのに。
キーとなるのは、この物語をあえて2005年という過去の物語だと最初に言い切っているところだと思う。ある種、これはつばめ自身の成長の回想録だ。観客はリアルタイムでつばめの日常が見えている錯覚に陥っているが、実はつばめの記憶の再現を一緒にたどっているだけなのでは、と思うようになった。そうであれば、妹の笑い声に星ばあの笑い声が重なったり、ベランダに星ばあがつくった空からの糸電話があることも、私は受け入れられるのである。
あの夜、「後悔」と半紙に書いた後、星ばあと出会ったことが、つばめの本当の人生の始まりのきっかけとなったのだけはよく分かった気がする。
2020年、実母と同じ道をたどり、水墨画の個展を開くまでになったつばめが、一体どんな恋をして、成長したのか、その姿も私たちの想像にゆだねられたのだろうな、と思いました。

詳細評価

物語
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