2021年2月6日公開

モルエラニの霧の中

2142021年2月6日公開
モルエラニの霧の中
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(1件)


  • nn1********

    5.0

    一口寸評

    改装なった岩波ホールで鑑賞。 座席の椅子がピカピカになり、チケット窓口が1階から10階に。 マイナーチェンジながら、まずはめでたい。 道産子ながら生まれは内陸、アイヌ語モルエラニを語源とする海沿いの街室蘭が、あまりにも美しく描かれていて嫉妬を覚えた。 10年前東京からここへ移住してきた監督は、街から消えてゆく風景や、人々が失った記憶を慈しみながら撮り続けてきた。 四季ごとにタイトルのついた全7章の物語は、人物や背景、アイテムが少しずつ重なり合う風物詩のよう。 現在をモノクロ、過去をカラーで表現した映像、たゆたうような語り口に透明感があり、‘珠玉’としか形容できない214分であった。 コロナで公開が遅れたことが幸いし、生きた大杉漣、小松政夫に再会できた。 他に坂本長利、香川京子、大塚寧々ら懐かしい顔ぶれも。 確かな表現技術に裏打ちされた、町おこし映画を超えた室蘭の自画像だ。 本作をご覧になった方々は、きっと、室蘭、もとい、北海道を旅行したくなるに違いない。

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