2020年3月20日公開

ナイチンゲール

THE NIGHTINGALE

R15+1362020年3月20日公開
ナイチンゲール
3.6

/ 162

17%
40%
31%
10%
2%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(30件)


  • 日帰り温泉

    2.0

    普通じゃないB級映画

    この映画、ストーリー展開の雑さ加減はB級映画そのものなんだけど、B級映画にありがちなチープさ、監督の未熟さ、役者の下手さなんかは全くと言っていいほど感じさせない。 その理由は何だろう?としばらく考えても答えはなかなか出てこない。強いて言えば欧米白人が内包する人種差別思想をキチンと記述しようとした監督の姿勢による、と言えるのかもしれない。 かつてアボリジニの楽園であったオーストラリア大陸を、イギリス人は植民流刑地とした。 そこに送り込まれた囚人とその子孫達は、アボリジニを相手にまるで動物のようにハンティングして楽しんでいた。 アボリジニの楽園は地獄へと変貌し、白人流刑者にとっては嗜虐の楽園へと化した。 それは歴史的事実として知ってはいたが、実際に映像で見せられれば人種差別の酷(むご)さを肌身に感じる。 映画のラスト、クレアはそれまで普通名詞の「ボーイ」であったアボリジニの男を、固有名詞の「ビリー」として受け止められるまでに魂の成長を果たした。 しかしビリーの側からすれば自分が置かれた社会的立場になんらの変化が起きたわけではなく、白人と共感できる可能性を得たわけでもない。 今現在に至っても人種差別は人間の心を蝕み続けている。

  • ひーろーかむおん

    4.0

    ネタバレ数々の暴力シーンは強烈

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • chi********

    4.0

    二時間超の長さを全く感じさせない作品

    かなり重い作品だが、悪い白人が糞すぎて、罪に罪を重ねまくるからかなりの胸糞なんだが、そのおかげで全く飽きない作品だった。 またナイチンゲール(小鳥)のように歌う主人公の悲しみにみちた歌声はどんな言葉よりも涙をさそった。 この作品は黒人白人のよくある単純な人種ではなく、全ての人種の人間性を説いていると思う 人は平等に命があり、人の上には平等に太陽が昇る。 復讐劇と思って見始めたが、なんだか見終わったあとの余韻が凄かった。何か大切なモノに気付かされるような映画。 性犯罪、惨殺とかなり精神的にくるグロい描写が多いが、大人の方にぜひオススメしたい。

  • スナフキンM

    3.0

    単なる復讐劇ではなくなった。

    冒頭、ヒロインのクレアの立ち位置が不明であったが、舞台はイギリスの植民地のオーストラリア、それもまだ未開のタスマニア島で、クレアは何らかの犯罪を犯し、流刑の身、そこで夫と子供を授かり、イギリス兵士に雇われている。 なのでイギリスの将校は絶対的に優位な位置にいる。それにしてもこの仇役となる将校たちの無法っぷりと性欲にまかせた、相手を人とも思わない屑っぷりはひどい。これで見るものは、コイツラ最後にはみんなやっつけてスカっとさせてくれるんでしょの流れになる。普通の映画ではタブーの赤子や少年の惨殺もあり、意外と描写はエグイので、苦手な人はやめたほうがいいかもしれない。 これで、これでもかって残虐な復讐劇のほうが娯楽的には十分だったのだけど、この映画はかなりシリアスで、もう1つの理不尽な物語を融合させていく。そうアボリジニーという入植者が原住民へ対する残虐な仕打ちの歴史である。 ヒロインのクレアは復讐のために将校を追いたいが、未開の島では案内が必要、それで原住民のビリーを無理やり雇う。クレアは最初はビリーを「ボーイ」と呼び、高圧的な態度をとるが、ジャングルや山の中を追い、様々な事件からお互いが抱えている悲しい業のようなものを理解し合うようになっていく。クレアはいつしか「ボーイ」ではなく、名前の「ビリー」と呼ぶようになる。この関係は男女の恋愛とかではなく、信頼というもの。 そしてクライマックス、今や、将校連中はクレアの仇だけではなくビリーにとっても許せない相手となっていた。 かなり社会派の内容となっているのは想定外であったが、かつてよくあった、欧州勢力により原住民への虐げもテーマにしており見ごたえある。しかし、あまり楽しい作品でもスカッとする話でもない。なんだかひたすら悲しい話でした。

  • arl********

    3.0

    ネタバレ無法地帯

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • lud********

    4.0

    題名とまったく違うストーリー

    面白かった。 とにかく殺戮が多くて、苦手な人には評価は低いかも知れないが、これが開拓時代の現実なんだろうと思った。 1つ腑に落ちなかったのは、クレアは、少尉を殺す段になって何故逃げたのか? 急に、殺すのが嫌になった? だが、ボーイが殺してスッキリしたけど。 最後までじっくり観れた。

  • つとみ

    1.0

    道標を無視し二羽の鳥の心が迷子になった

    原住民と侵略者の白人の物語はアメリカ、いわゆるネイティブアメリカンのものがほとんどで、タスマニアの原住民という点で目新しさはある。 それに加えてアイルランド人の女性による過激な復讐劇というから、どのようにタスマニア人と融合するのか楽しみな一本だったのだが… まず、過激でシリアスな内容にもかかわらず画作りが軽いのが不満だ。 よくできた作品というのは吸い込まれるような没入感があるものだが、それがない。 のめり込んだというレビューの方もいるので個人差はあるだろうが、少なくとも私が期待するレベルに全く届いていなかった。 割と前かがみに画面を凝視したりする、のめり込みやすいタイプなので、そうならなかったということは作品に力がないからだろう。 次に、結局これがイマイチだった理由として一番大きいと思うのだが、アイルランド人のクレアとタスマニア人のビリーの復讐に対する感情の変化がチグハグで、外的要因による変化も噛み合っていないように思えたことだ。 つまり、復讐に燃えていたと思ったら特に理由もなく消極的になったり、その逆だったり。 一応クレアが家族の夢を見るなど変化するきっかけ自体はあるのだが、出来事とその後の変化が紐付いていないのだ。 更に付け加えるならば、何人かの親切なイギリス白人が出てくるが出てきたことで何かの変化があるわけでもなく完全に無意味。 本作はオーストラリア映画で観る人のメインは当然オーストラリア人になるだろうから彼らが気分を害しすぎないように出しただけのような気さえする。そのこと自体はまぁ理解出来るので親切な白人の登場そのものは許せるが、せめて出てきた意味くらいは持たせて欲しかった。 こうなってくるともう何もかもが悪かった気がしてきて、クレアの復讐のメインターゲットである中尉のゲスさがヒートアップしていく様子にもうんざりしてくる。 描写が過激で不快だとか行為が見ていられないとかではなく、中尉のゲスさを十分過ぎるほど理解しているところに更にゲスさを畳み掛けてくる必要性に疑問を感じてしまうし、極端な話、中尉一行の描写自体がそんなに必要ではなかったと思う。 観終わって、レオナルド・ディカプリオ主演の「レヴェナント: 蘇えりし者」のタスマニア版リメイクみたいだったなと思った。しかもその劣化版。 勝っているところといえば中尉の過剰なゲスさくらいだろうか。 期待を大きく裏切られた気がしたので厳しく星一つにする。

  • ma8********

    3.0

    性暴力に描写が片寄りすぎ。

    撃ち殺されることの方がむしろ軽く扱われている。 女性監督だからなのか? 性暴力の殺人以上の罪を訴えたいのだとしてもこれではひと昔前のエロ場面もコッソリ売りの問題作みたいなのと変わらない。 オーストラリアの歴史の勉強にはなった。

  • ANAKIN

    4.0

    うわっっっ

    久々にのめり込む映画を観ました感… ストーリーは単純な復讐劇ですが、予算もさほどかかっては無いだろうで、見始めはB級感で恐らくは途中で観るの止めるだろうと思ったけど、どんどん映画にのめり込んだ…最近の金ばかりかけて内容薄っぺらの映画ばかり観てるせいか余計に面白かった…残酷なシーン等も多く目を背けるシーンも多々あるけど、その分悪役に対しても憎しみが湧き復讐劇を盛り上げてくれてる作品かな…ただもう少し言わせてもらえば、あんな鬼畜野郎の最期はもっとスカッとする位、痛めつけて欲しかったかな…悪役が憎ければ憎いほど映画は引き立つと…そんな作品でした

  • mr_********

    4.0

    先住民の悲劇でもある。

    監督はオーストラリアの女性監督のジェニファー・ケント。 映画の舞台は18世紀イギリスの流刑地だったタスマニア。 犯罪者として連れてこられたアイルランドの女性クレアの悲劇と復讐を描く。 復讐に燃えるクレアは怒りに任せて突き進む。 ガイドとして雇われた先住民アボリジニ人のビリーは冷静にクレアを助けるが・・・。 それにしても当時のイギリスはめちゃくちゃだ。 先住民のアボリジニを虐殺してほぼ絶滅させてしまったようだ。 時代が時代だったとは言え、アメリカでも先住民を抹殺していった。 もちろん、現在のイギリスは平和を愛する国であることは言うまでもない。 ところで、日本ではイギリス、と呼んでいるが、正式な国名を知っている人は多くない。 イギリスの正式名は: United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland:(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)というらしい。 長すぎて覚えられない・・・w なかなか国名にグレート(偉大な)ってつけないと思う。 人名でもグレート・カブキとかグレート義太夫とかぐらい?(笑) 話がそれたが、クレアは苦労の末、仇のホーキンスに追いつくが、とたんに腰砕けになってしまったのは残念! これは、親類を殺されたビリーにリベンジさせるシナリオにしたのかもしれない。 結局、アボリジニのビリーは死に、白人のクレアは生き延びた。 それは歴史をなぞったのかなと思いました。

  • her********

    3.0

    ネタバレ惜しい。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • zer********

    3.0

    準備不足では?

    壮絶な復讐劇と書いてあったので観たけど、復讐するには短絡的で準備不足。銃を抱えた兵士が複数人いるのをわかっているのに、銃の使い方もわからず銃1本で復讐しようとする。銃で一人を撃ったとしてもその間にやられてしまうではないか。復讐する気は本当にあったのかと思えてしまった。 レイプシーンが多く、こういうシーンが苦手な人は不快感を覚えるだろう。白人同士、白人と黒人、黒人同士と色々と考えさせられる内容。ただどうしても復讐しようと思ったにしては、何も考えてないのだ。そこが残念。

  • rat********

    4.0

    歴史の影で弱者が謳う鎮魂歌(レクイエム)

    単なるリベンジものだと思ったら大間違い。なんか、こう、歴史の深みを感じるような一本でした。な~んて言っても、歴史なんてよく分かってないんですが・・・ 舞台は19世紀のオーストラリア。植民政策によってアボリジニが虐げられていた時代の話って説明に書いてあったけどよく知りません。 とにかく、理不尽極まりない話で、偉そうなイギリス軍人にアイルランド人の女囚がひどい目に遭わされる。 暴行された上に夫と幼児を殺害された女囚が復讐に立ち上がるんだけど、軍人を追いかけるためにタスマニアの原野を進まなければならない。一人ではどうにもできないので、現地の黒人を雇うんだけど、この時点で女囚の黒人に対する態度が、また不快です。差別以外の何者でもない。ここにも理不尽な関係が存在していた。 【ネタバレ】 まぁ、この二人の心が、繋がっていくところが話のメインではあるんだろうけど、とにかく、リベンジものとしてはちょっと違うかな。 最後に、復讐を成し遂げてスッキリってのが定番のはずなのに、一筋縄では行かないのが本作品、彼女が途中で復讐を諦めちゃったりするんだから、もうビックリ。最初の迫力は何だったんだって感じ。

  • すいか

    2.0

    ネタバレ歴史に詳しくないので正直退屈でした

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • あき

    3.0

    タスマニアの歴史

    タスマニアに移住させられた囚人と原住民アボリジニの悲劇。歴史を紐解くとこの話が決して大げさな物語ではないことがわかる。ジャングル描写が乾いてて物足りなく思ったが、タスマニアの気候を知ると熱帯というわけではないようでした。ともあれ、復讐のヒロインが嫌々ながらアボリジニに助けを求め、反発しながら友情を育むのは面白かった。

  • ryo********

    5.0

    ネタバレ俺はアボリジニで行く!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • Dr.Hawk

    3.0

    ネタバレ赦しも死も与えない復讐は永劫的な侮蔑の枷

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • oce********

    4.0

    復讐の旅路

    オーストラリアが英国によって支配されていた時代。 タスマニア領で罪人となって働いていたクレアは、査察官のホーキンスによってレイプされ、旦那と赤ん坊を殺される。 目覚めたクレアは怒りの衝動によって、アボリジニのビリーと共にホーキンスへ復讐するため旅を始める。 序盤のレイプ劇が何とも痛ましいが、その後の復讐を肯定させる要素が確実に存在する。 アボリジニが白人に追い出された歴史がそのまま反映されており、白人に触れることは禁止という常識がそのまま力関係を現している。 だから白人と黒人が手を合わせてという共闘が絵空事にならない。 バイオレンス度もかなり高く、相手の顔を潰すという行為など容赦ない。 当たり前のように子供でさえ殺すという現実がここにある。 暴力の後の安堵がしっかりと活写されている。

  • zem********

    4.0

    残酷と葛藤

    差別のミルフィーユというか、半ば動物扱いされて命を弄ばれるアボリジニ、アイルランド人(だけじゃないと思うが)の流刑囚に対する過酷な扱い、左遷同然でオーストラリアに来ただけでなくその更に僻地以上に過酷なタスマニアに着任した軍人たちのヤサグレ具合とか色々と重なり合っていく残酷さに寒気がしました。 しかし、映像表現はかなりモデレートなのでさらっと流れていくので、前述した寒気は後からストーリーを思い返して感じたものです。物語の把握としては十分ですが映画という観点からは物足りないです。

  • nn1********

    5.0

    一口寸評

    19世紀、オーストラリアは英国の植民地であり、犯罪者の流刑地だった。 昔習った世界史の知識を蘇らせてくれただけでも、本作には大きな価値がある。 アイルランド人の女囚クレア(アイスリング・フランシオン)は、歌が上手く美形のため英国軍将校に優遇されていた。 がある日、彼らに暴行されたばかりか、夫と赤ん坊を殺され復讐の鬼と化す。 タスマニアの森を行く彼らを追うために、案内人としてアポリジニの青年を雇うが…。 この地の女性蔑視、先住民への迫害という負の歴史が背景にあるので、単なる復讐劇なのに奥行きとスケール感が生まれている。 女性監督にしては、レイプや殺しのシーンがかなりエグい。 いや、女性だからこそその怒りが男以上に強く表出されたのだろう。 長編2作目の本作が、ヴェネチアで二冠に輝いたこのオーストラリア出身の監督は、昨年早くも同映画祭の審査員をつとめた。 すでに世界から一目置かれる存在なのだ。そんな彼女の次回作に期待したい。 評価は4.5★。

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