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ナイチンゲール
2020年3月20日公開

ナイチンゲール

THE NIGHTINGALE

R15+1362020年3月20日公開

nn1********

5.0

一口寸評

19世紀、オーストラリアは英国の植民地であり、犯罪者の流刑地だった。 昔習った世界史の知識を蘇らせてくれただけでも、本作には大きな価値がある。 アイルランド人の女囚クレア(アイスリング・フランシオン)は、歌が上手く美形のため英国軍将校に優遇されていた。 がある日、彼らに暴行されたばかりか、夫と赤ん坊を殺され復讐の鬼と化す。 タスマニアの森を行く彼らを追うために、案内人としてアポリジニの青年を雇うが…。 この地の女性蔑視、先住民への迫害という負の歴史が背景にあるので、単なる復讐劇なのに奥行きとスケール感が生まれている。 女性監督にしては、レイプや殺しのシーンがかなりエグい。 いや、女性だからこそその怒りが男以上に強く表出されたのだろう。 長編2作目の本作が、ヴェネチアで二冠に輝いたこのオーストラリア出身の監督は、昨年早くも同映画祭の審査員をつとめた。 すでに世界から一目置かれる存在なのだ。そんな彼女の次回作に期待したい。 評価は4.5★。

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