rat********
4.0点
単なるリベンジものだと思ったら大間違い。なんか、こう、歴史の深みを感じるような一本でした。な~んて言っても、歴史なんてよく分かってないんですが・・・ 舞台は19世紀のオーストラリア。植民政策によってアボリジニが虐げられていた時代の話って説明に書いてあったけどよく知りません。 とにかく、理不尽極まりない話で、偉そうなイギリス軍人にアイルランド人の女囚がひどい目に遭わされる。 暴行された上に夫と幼児を殺害された女囚が復讐に立ち上がるんだけど、軍人を追いかけるためにタスマニアの原野を進まなければならない。一人ではどうにもできないので、現地の黒人を雇うんだけど、この時点で女囚の黒人に対する態度が、また不快です。差別以外の何者でもない。ここにも理不尽な関係が存在していた。 【ネタバレ】 まぁ、この二人の心が、繋がっていくところが話のメインではあるんだろうけど、とにかく、リベンジものとしてはちょっと違うかな。 最後に、復讐を成し遂げてスッキリってのが定番のはずなのに、一筋縄では行かないのが本作品、彼女が途中で復讐を諦めちゃったりするんだから、もうビックリ。最初の迫力は何だったんだって感じ。
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