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カセットテープ・ダイアリーズ (2019)

BLINDED BY THE LIGHT

監督
グリンダ・チャーダ
  • みたいムービー 180
  • みたログ 518

4.07 / 評価:374件

音楽の力は国境&逆境を超えて…

  • bakeneko さん
  • 2020年11月2日 19時24分
  • 閲覧数 677
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

サルフラズ・マンズールの自伝的小説:Greetings from Bury Park: Race, Religion and Rock N‘Roll」を基にインド系の女流映画監督:グリンダ・チャーダが映画化したもので、サッチャー政権下の英国で、高圧的な父親や地域社会との葛藤に悩みながら、文学への道を歩み始めようとするパキスタン移民の少年が、ブルース・スプリングスティーンの音楽と出逢い、音楽の力で自身の殻を打ち破ってゆく様子を、ブルース・スプリングスティーンの名曲に乗せて活写してゆきます。

パキスタンからイギリスに移住してきたカーン一家の長男:ジャベド(若い頃のジェイク・ギレンホールに似ているーヴィヴェイク・カルラ)は、現在高校生。文学志望だが自分に自信が無く、強権的な父親(クルヴィンダー・ジル)に抑圧されることやレイシストたちのパキスタン人への嫌がらせにも辟易した日々を送っていた。ある日知り合いのループス(アーロン・ファグラ)から、ブルース・スプリングスティーンのカセットテープを貸してもらったジャベドはあたかも自分の境遇を歌っているような歌詞とメロディに力付けられて、積極的に自分をアピールするようになる…というお話で、
英国のパキスタン移民を描いた―「ぼくの国、パパの国」や、NYのパキスタン人コメデイアン志望の青年を描いた―「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」と同様に、パキスタン人のアイデンティティ&文化&悩みが活写されてゆきます。
また、1980年代のサッチャー政権が庶民にもたらした生活苦や構造的不況や社会的不満を少数民族への差別で憂さ晴らしするレイシストの増長も華燭なく映し出されている一方で、アジア青年たちのディスコなどの溜まり場もしっかりできていることも提示されています。
何と言っても全編を彩り、主人公の精神的支柱となるブルース・スプリングスティーンの音楽が聴きどころで、“どの曲をどう言ったタイミングで出してくるか?”ファンはワクワクする―ミュージカル映画的な側面もあります。
最近公開された「イエスタディ」が全編ビートルズへの愛とオマージュに溢れていた様に、本作はブルース・スプリングスティーンの音楽への愛が詰まっている映画となっていて、1980年代の英国が彼の曲と魂の叫びに呼応する状況だったことも判りますよ!

ねたばれ?
で、お父さんは無事就職できたのかな?

詳細評価

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音楽

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