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カセットテープ・ダイアリーズ (2019)

BLINDED BY THE LIGHT

監督
グリンダ・チャーダ
  • みたいムービー 180
  • みたログ 513

4.07 / 評価:372件

他人の家の玄関で立小便をする少年たち

  • yab***** さん
  • 2021年7月22日 13時42分
  • 閲覧数 176
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

サッチャー政権時の英国が舞台。
「イギリス1960年代」という本によると、サッチャリズムのもたらしたものは、許容なき格差と分断、完全雇用政策からの脱却、文化的な創造力の欠如だそうだ。サッチャーは、「古風かもしれないが、クリーンで秩序だった古きよきイギリス」を目指したらしい。

 当時のイギリスの国情を反映してるがごとく、主人公のパキスタン移民は差別され、父親は雇用統制により失業し、文化的なものに対する国家介入により、アメリカンポップスも批判の対象にされた。
 かくして、ブル-ス・スプリングスティーンは、マイノリティの象徴に。
 残念至極は、僕自身が、ブル-ス・スプリングスティーンに興味がないことだ。
 彼のガラ声から発せられる歌詞なり曲が、心に入ってこないのだ。それだけで、本作を観る意味が失われる。

 パキスタン移民を描いた傑作と言えば、『ボヘミアン・ラブソティ』があまりにも有名だが、個人的には、アメリカのパキスタン移民を描いた、『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ 』が一押し。
 この手の作品で飛び交う、『パキ野郎』とか『ムスリム』という差別用語は、ほんと聞いてていつも不快だ。

 本作では、主人公の家族の家の玄関で、英国人の少年たちが「パキ野郎」とののしりながら立小便をするシーンがある。彼らにしょっちゅう立小便をされるために、母親は掃除しやすいように玄関にシートを敷いている。
 ブル-ス・スプリングスティーンが心に刺さらなくても、このシーンだけは、いやけに心に刺さる。
 格差と分断云々より、これがサッチャリズムが唱えた「古き良きイギリスへの回帰」なの?と首を傾げる。

詳細評価

物語
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