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上映中

グランド・ジャーニー (2019)

DONNE MOI DES AILES/SPREAD YOUR WINGS

監督
ニコラ・ヴァニエ
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4.48 / 評価:86件

渡り鳥と少年?いえいえ、家族の物語

チラシとかを見ると、「少年が渡り鳥をうまく先導して、渡りを成功させる」という側面しか見当たらないし、「それを見させる」ことが第一義だから、どうしてもそれ以外のことはなおざりになっているんじゃないか、と思ってしまう。だから「鳥との旅行」以外の要素が甚だ混迷させてくれる要素になっている。
例えば、実の父親がいるのにもう一人の男性と関係を持つ母親。きっちり離婚しているわけではない、フランスらしい家庭事情がうかがえる。のちに息子ラブな母親に愛想をつかした形で男性は出ていってしまうのだが、このあたりの説明不足は、欧米人なら納得の一節なのだろう。
公印が簡単に持ち出せてしまうざるな管理体制といい、ノルウェーの司法当局の及び腰といい、見ていて、そんなに都合よくすべてがうまくまとまるんかいな?と思わずにはいられない。
だけれども、結果的に息子・トマが群れを先導しなくてはならなくなった時、母の愛情はすべてに優先した。だから父親に毒づき、行方不明の息子の安否を気遣い、時に激しく動揺する。ひょんなことから動画が投稿されたことで居場所がわかった時の彼女の喜びようといったらない。
トマも、多くの人の手助けと、少しの悪事で持って、計画を完遂するわけだが、そこに主題はない。心が離れ離れになった一つの家族が、目標に向かって一致団結していき、絆を深めていく作品だった。
トマの登場当初の顔つきと、エンディングの顔つきで、成長の度合いがうかがい知れる。彼は間違いなく、アッカをはじめとする雁たちの母親であった。湖面に浮かんで鳥たちと戯れたり、嵐ではぐれかかったアッカと再会したりするシーンは、否が応でも涙腺が反応してしまう。
ただの渡り鳥ムービーと思うなかれ。家族愛にあふれた作品ですので、そこんとこ、よろしく。

詳細評価

物語
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