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れいわ一揆
2020年9月11日公開

れいわ一揆

2482020年9月11日公開

hik********

4.0

日本を変えようとしたアウトサイダーたち。

題名的に「れいわ新撰組」をフィーチャーしただけの映画だと思われるかもしれないが、決してそんなプロパガンダ的な内容ではない。 確かに「れいわ新撰組」の立候補者たちに焦点を置いてはいるが、あくまで主点は、その計10人の候補者たちのストーリーにある。 その中には当然リーダーである山本太郎氏も含まれてはいるが、実はこの映画の中心人物は別にいる。 それが、同じく候補者の一人のやすとみ歩さんである。あくまで、やすとみさんを基点とした内容が本作なのだ。 トランスジェンダーであるやすとみさんは、常に女性の格好(本人曰く「女正装」という呼称らしい)をして公の場に登場する。 本作では演説のシーンが何度も何度も登場するが、その度にやすとみさんが必ず訴えているのが、“子供を守る”というスピーチだ。 だからこの映画には「子供」を映すショットが多く登場する。 他の候補者も、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患う人、シングルマザー、元セブンイレブンオーナー、創価学会の学会員など、実に多様な立候補者ばかりである。 だが、彼らの主張に一貫しているのは、国を変えたい、良くしたいという実にシンプルながらも一向に実現できていない事だ。 彼らの魂の主張には、心を揺さぶられるだろう。 行き過ぎたパフォーマンスと思う人もいるかもしれない。 しかしその狂気的なまでのエモーショナルな演説こそ、ぬるま湯に浸かり切った今の日本に喝を入れるべく必要なのではないだろうか。 個人的にあまりこの手のドキュメンタリーは観ないのだが、とても面白かった。 ただ残念だったのは、さすがに4時間超えは長すぎる。 とても劇場では観られないと思ったので配信で観たが、それでも大変だった。

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