レビュー一覧に戻る
未来へのかたち
2021年5月7日公開

未来へのかたち

1122021年5月7日公開

yto********

4.0

三つ巴の喧嘩シーンは迫力あり

東京五輪の聖火台って非公開なのかな?縄文時代の火焔型土器を採用してもらおうという動きもあったようですが、砥部焼もアピールしていたのかと錯覚してしまいますね。  大森研一監督は、砥部町の出身で地元のために書いたミュージカル台本「シンパシーライジング」を、映画として仕上げたのですね。砥部焼への深い愛情が感じられます。コロナ禍で五輪の開催もどうなるか分かりませんが、この映画のキャストが演技の上手い役者揃いで見に行かなくてはと思ってしまいました。  映画は、砥部焼を生業とする父と息子二人の葛藤を軸に、五輪聖火台づくりに挑む中で家族や地域が一つになるさまを描きます。チャーミングな桜田ひよりは、吉岡秀隆とは「お帰り寅さん」では親子だったが今回は姪と伯父さんの関係です。橋爪功は口数の多い陽気な高齢者ではなく堅物の職人役、周囲に振り回されるイメージだった伊藤淳史が芯のしっかりした父親役というのも面白く感じました。山田洋次監督作品に伊藤淳史が加わったようなキャストですね。  見どころは、吉岡秀隆、伊藤淳史、そして橋爪功の三つ巴の喧嘩のシーンです。迫力ある親子喧嘩、兄弟喧嘩が繰り広げられました。伊藤淳史が演じる夫を支える内山理名は、自然体でよかったです。  力を合わせることの素晴らしさを、砥部焼を通じて表現した作品ですが、コロナ禍のこの時期での興行となり、製作者サイドは歯がゆいだろうなと思います。

閲覧数1,083