ここから本文です

上映中

透明人間 (2020)

THE INVISIBLE MAN

監督
リー・ワネル
  • みたいムービー 336
  • みたログ 944

3.71 / 評価:779件

DVモラハラの恐怖は可視化されない怖さ

  • たまごボーロ さん
  • 2020年7月11日 16時35分
  • 閲覧数 509
  • 役立ち度 16
    • 総合評価
    • ★★★★★

ちゃんと怖くて楽しめた。「透明人間」というえらい真正面な邦題(もうちょっと気取りたくなりそうなものだけど)も、内容を知るとまた好感が持てる。

DVモラハラ男から逃げ出したセシリアの怯えがリアルに伝わってきて怖い。長年虐待されていた彼女の精神状態はかなり危うくて、途中までは「透明人間なんて彼女の思い込みなのでは?」と思わせる余地が残されている。
家庭内暴力は周囲に伝わりにくい。酷い話だけれど、派手なアザや骨折などの怪我があればまだ第三者にもわかってもらいやすいものの、精神的虐待や性的虐待、経済的虐待で支配されている場合は外から目に見えない。虐待者に立派な肩書きがあれば尚更だ。可視化されない、まさにinvisibleな恐怖。渦中にいる人にとっては、透明人間に殴られているようなもので、周囲に証明しづらく訴えても信じてもらえない。
この支配・被支配の構造を透明人間で表すのはとてもうまいなと思った。

DVは更生プログラムなどを経てもなかなか治りにくいらしい。とにかく離れた方が良いと言う。本作の結末は、映画だからカタルシスもあるけど、現実ならただの悲劇である。こういう執念深い「透明人間」にツケ狙われたら、どうしたらいいのだろう。映画を見ながら考えてしまった。

話の筋にはちょいちょい雑な穴もあるものの、とてもよく出来た新解釈なのではと思う。終始暗めの映像もホラーテイストで綺麗、なかなか良い。ジャンル映画だからと敬遠せずに、ホラー映画が苦手なかたも見てみられてはどうかな、と思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ファンタジー
  • パニック
  • 恐怖
  • 絶望的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ