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今宵、212号室で (2019)

CHAMBRE 212/ON A MAGICAL NIGHT

監督
クリストフ・オノレ
  • みたいムービー 31
  • みたログ 54

3.46 / 評価:46件

お父さん(マルチェロ)に似てきたなあ♡

  • bakeneko さん
  • 2020年7月8日 22時06分
  • 閲覧数 423
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

最近ではオペラ演出にも進出した、クリストフ・オノレ監督が描く“大人のファンタジー”で、結婚20年を経た女性大学教授マリア(キアラ・マストロヤンニ)が、一人で宿泊したホテルで対峙する―若き日の夫&過去から現在までの愛人たち&夫の元恋人との対話を通して、“夫婦とは?愛とは?人生とは?”という問いかけの答えを模索してゆきます。

(レビュータイトルに書きましたが)キアラ・マストロヤンニが冒頭で若い男に見惚れた際に見せる自嘲めいた微笑みが、「甘い生活」や「8 1/2」などのマルチェロ・マストロヤンニにそっくりなのに驚かされました!遺伝って凄いなあ(若い頃はお母さん(=カトリーヌ・ドヌーヴ)に似ていたのですが…)。
浮気がバレて夫に家を追い出された艶福家の妻(キアラ・マストロヤンニ)が、宿泊したホテルの一室で若き日の夫が出現したのを手始めに、過去から現在までの愛人と再邂逅する。更に夫が結婚する前の恋人まで現れて、“別れたのならば(夫を)私が頂くわ”と現在の夫に粉を掛け始めて…という艶笑ファンタジーで、普通のパターンだと時系列が違う登場人物は交わらないのですが、過去と未来の自分が争ったり違う時系列のパートナーにちょっかいを出したりと混線するところに規制の緩いフランスらしさを出しています。

ヒロインが遭遇するファンタジー作劇のパターンは、
問題のある人物が特別な一夜に過去の幻影と現在を俯瞰する―「クリスマス・キャロル」
夫との関係に罅が入った妻が白日夢を観るー「魂のジュリエッタ」
も連想させますが、
真っ先に思い浮かぶのは―“これは「8 1/2」の主人公の“ハーレム幻想シークエンス”の男女逆転版だなあ~“という感想で、「8 1/2」の男性の勝手な幻想が女性でも成り立つところもフランスならではであります。

そして、恋敵?関係の女性二人が―
“彼(夫)はこういう欠点が有るのよね”
“そうそう でも大丈夫!躾け直すわ♡”
―と会話する場面での、恋愛大国フランスならではの女性同士の戦友の様な連帯感?も見所で、イタリア映画でプレイボーイの身勝手な悩みを体現していた父親の役柄を、フランス映画で娘が踏襲している様子は、マルチェロキャラへの懐かしさも想起させています。

ハチャメチャな幻想譚ですが、劇中で語られる愛や人生に関する箴言に正鵠を射ているものがあるところも聞き逃せない“大人のファンタジー”で、キアラ・マストロヤンニの体を張ったラブシーンも見所ですよ♡

ねたばれ?
1、劇中で流れるピアノ曲は、ドメニコ・スカルラッティの Sonata in F minor K.466です。
2、本映画のシャルル・アズナブールは太り過ぎだと思う

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