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上映中

82年生まれ、キム・ジヨン (2019)

KIM JI-YOUNG: BORN 1982

監督
キム・ドヨン
  • みたいムービー 225
  • みたログ 394

3.61 / 評価:341件

脚本力が凄い…

  • mai***** さん
  • 2020年10月18日 20時11分
  • 閲覧数 1144
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作本は既読。
彼女が不可思議な言動をするために精神科に通う事になる。
その診察の中で語られた彼女の過去を時代順に振り返る物語だった。

どんな風に作り上げるのかと思いましたが
今と過去を上手に行き来して、女性が感じる不条理をしっかり描いて見せていたと思いました。
チョン・ユミさんがジヨンさんの健気さ、真面目さ、ゆえに内で悩む姿を
見せつけてくれてて
「あぁ、ジヨンさん、そんなに頑張らず思い詰めず吐き出して」と思わずにはいられませんでした。

儒教の思想が強く残るから?
そんな事はありません。
歴史的に見てみれば、韓国だけじゃない、日本でも、欧米でも
こういう『男を立てて、女は一歩下がるべし』空気感はあったと思います。
単純に映画を観て似たような空気を感じる作品だけでも
『未来を花束にして』
『あなたを抱きしめる日まで』
『メアリーの総て』
『リンドグレーン』
『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』
『ラヴレース』
等々を思いつきます。
女性が男性社会を支えさせられていて、辛い境遇にも反発できなかったり
宗教教義的な押し付けで女性だけが苛酷な目に遭うような社会があったり
それらを一つずつ乗り越えて
女性が当たり前に社会の一員として男性以上に活躍できるような
社会になりつつありますけど
それでもまだ #KuToo #MeToo のような運動が巻き起こっている。

知らず知らずに社会が男性を立てて、女性を踏みつけている。
これは感想を書いている私だってどこかで女性を踏みつけるような言動をしているかもしれないし
女性にも男性の風下にいる事を当然と思っていたりする人がいるかもしれません。
そういう無意識が形成する社会が、キム・ジヨンさんを生み出してしまう。
きっと日本にも別の名前のキム・ジヨンさんが数多くいるハズ。
(例えば子供の虐待事件で逮捕される男性に、逆らう事が出来ずにいる女性もまたキム・ジヨンさんの一人だろうと思います)

もっと自由に…
その自由は男性にとってもより良い結果になる。
ジェンダーの問題含め、もっともっと自由に生きられるような社会になるように。

そう思わずにはいられません。

2020年10月17日MOVIX伊勢崎で鑑賞

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
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