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上映中

きっと、またあえる (2019)

CHHICHHORE

監督
ニテーシュ・ティワーリ
  • みたいムービー 84
  • みたログ 119

4.05 / 評価:87件

他人に負けるより自分に負けたくない

  • wxj***** さん
  • 2020年9月8日 20時23分
  • 閲覧数 224
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

冒頭、ボンベイ工科大学の学生寮で、アニたちがふざけて水かけ合戦を始める。
最初は2人だったが、どんどん皆を巻き込み、4号の寮生全員で大騒ぎ。
パンツ1枚でびしょ濡れになって、男ってバカだねぇ~、と微笑ましい。

はしゃぐ姿はバカっぽいけどカッコ良くて、このバカさとイタさも、青春ならでは、若さならではで、可愛らしい。

そして、成長したアニが親世代になった、現代パートに移っていく。

大学を卒業したアニは、同じ大学のマヤと結婚したものの離婚して別居。
一人息子のラーガヴは受験生で、二人の間を行き来している状態。

猛勉強してきたラーガヴだったが、もし不合格だったらと、不安でいっぱい。
息子の合格を疑わないアニは、励ましているつもりだろうが逆にプレッシャーに。
イマドキのインドの、過酷で熾烈な受験戦争の現状が見えてくる。

合格発表の日、怖くて友人に結果を確認してもらうラーガヴだったが。
不合格だと知って絶望し、そのままベランダから飛び降り自殺してしまう。
そこまで追い詰められていたのか、と愕然とするほど、彼は全てを賭けていた。

すぐに病院に担ぎ込まれ、一命は取り留めたものの危険な状態が続く。
アニは、インドでもトップクラスの一流大学を卒業したが、負け犬だったと過去の思い出を息子に語る。

こうして、大学生活を送った90年代を振り返る形で、展開していく。

アニが入学して振り分けられたのは、ボロボロのH4(4号寮)で、負け犬と呼ばれていた。
寮対抗の競技会では、万年最下位で他の寮からバカにされていたからだ。
H3(3号寮)は優秀なエリート揃いで、いつもトップの最強集団だった。

アニは、エロで頭がいっぱいの先輩セクサと、泣いて笑ってバカをやった思い出を話す。
そこで、当の本人に連絡し、呼び寄せて久しぶりの再会を果たす。

さらに、親友の息子のピンチだと聞いたかつての仲間たちが、集まってくる。
さすが、一流大学を出ただけあって、みんな忙しい企業戦士に成長している。

だが、仕事を後回しにして、親友の息子を助けようと団結するのも感動的。
歳を重ねて容姿は変わっても、友情はあの頃のまま変わらないと分かる。

アニたちは、H4の負け犬の汚名返上に燃え、競技会で勝つことを誓う。
実力は無いが、知恵とやる気とチーム力で、あらゆる手段を用いて勝っていく。

時に、オイオイ反則じゃね?とか、そんな姑息な、というものもあるのだが。
必死で勝とうとする涙ぐましい努力も含め、ユニークで面白可笑しい。
彼らの個性豊かなキャラと特性を生かし、活躍するのが愉快で良かった。

そして、勝つために自分が一番大切なものを断つ、と決めて頑張る。
へべれけは酒を、マミーは大好きな母親を、アニは恋人のマヤを・・・。

マヤは学校のマドンナ、超人気女子でアニがやっと射止めた貴重な女性。
2人は過去を振り返り、出会った頃の情熱と想いも取り戻していく。
ラーガヴに生きる気力を与える為だが、自分自身の人生も見つめ直していく事に。

あらゆる手を使い、H3に僅差まで迫ったH4の面々は、逆転勝利となるのか?!
多種目の試合の行方も、どれもハラハラドキドキでとっても面白かった。

いざ、勝敗は・・・という結果も、意外性があったが実にリアル。
実際、人生はままならないもの。うまくいく事ばかりじゃない。
大切なのは、結果よりもその過程。本気で戦った努力と経験は残る。

「他人に負けるより、自分自身に負けたくない」という言葉は特に刺さった。
失敗から何を学び、どう生かすか。失敗は悪いことばかりではない。
多くの失敗を繰り返して成長していく姿は、共感度高いし親近感が沸く。

息子から見れば人生の勝ち組であった父も、過去には挫折も敗北も味わっていると知る。

親世代、子供双方共の、人生再生の物語であり人生賛歌でもある。
淡い初恋と、仲間との友情と絆の、眩しく輝かしい青春物語。

一致団結して、一つの目標に向かって進む姿は、美しく頼もしく力強い。
うらやましくて眩しいばかりで、ラストの奇跡の着地点は、涙無くして見れないほど感動で泣けた。

インド映画らしく、随所で歌は挟まれるものの、ミュージカル場面は無かったが。
エンディングのミュージカル場面に、全てが集約されていて興奮した!

ゴージャスで煌びやかな世界観の中、大勢で歌い踊る楽しい場面にワクワク。
これぞボリウッドよね!という華やかさが、最高に爽快で痛快で素敵。

ミュージカル好きもしっかり満足させてくれる演出も、素晴らしい。
微笑ましく笑って、最後にはホッコリ&ホロリの感動作でした!

詳細評価

物語
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