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ファイティング・with・ファイア

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4.0

ネタバレ家族でゆるくまったり笑える良作

「スモークジャンパー」と呼ばれる、森林火災の発生時にヘリコプターから直接現場に降下して、消火活動をする消防士たちが、救助した3人きょうだいの子どもたちに翻弄されるヒューマンコメディ。 早くも「うち(略)」の5作目だが、今回はデジタル配信(ソシャゲ課金していたらもらえた100円クーポン使用)。 タイトルからして、消防士が主人公のアクションものかと思ったが、予告編でコメディだと判明。これはこれで面白そうと借りた。 アメリカ・カリフォルニア州でスモークジャンパーをしている男性・ジェイクは、個性豊かな消防士仲間とともに消火活動に励んでいる。 森林の小屋で火災が発生。現場に駆け付けたジェイクたちは、そこで3人きょうだいの子どもを救助する。親が迎えに来るまでの間、子どもたちの世話をすることになったジェイクたちだが・・・。 日本で森林火災といえばヘリコプターからの空中消火だが、アメリカにはスモークジャンパーという消防士がいる・・・というのは冒頭でも書いたが、作品の舞台であるカリフォルニア州には、アメリカ森林局が管理するスモークジャンパーの消防隊がある。ジェイクたちはそこの分隊で活動していたわけだ。 冒頭のシーンは普段の活動の様子を思わせ、方法は違えど、危険を顧みずに火災に立ち向かう人々がいることは、どこの国でも同じなんだな・・・と思わずにはいられない。 まあ、この作品の物語のキーワードはそこではなく、3人きょうだいの無邪気な行動と、殉職した父親が叶えられなかった“地区本部長になる夢”の板挟みになったことで、色々と苦労するジェイクの姿だと、中盤までは思っていた。 だが進行とともに、3人きょうだいは両親を失っており、児童保護サービスによってバラバラにされることを知って逃亡していたことが分かる。このことから、大人の都合に惑わされず、自分たちの望むように生きたかったきょうだいの物語も描かれていたことになる。 見慣れないものに目を輝かせる3人きょうだいの子どもたちだが、大人からすれば迷惑なイタズラにしか思えない。 消火器を噴射されるわ、椅子を占拠されるわ、消防車に傷をつけられたうえ、その車庫は泡まみれに。 特に衝撃的だったのは、ジェイクが完全防護で末っ子・ゾーイのおむつ交換をしようとしたら、便が顔にベッチャリついてしまったシーン。これには大爆笑だった。 このような3人きょうだいの行動が、映画のコメディ要素の大半を占めているといえそうで、ゆるくほっこり、それでいて楽しい。 ピアノのシーンでのジェネレーションギャップもなかなか。 後半、ゾーイの誕生日会のくだりでは、消防車で買い物に出ることにツッコミはあるものの、みんなで「マイリトルポニー」の飾りつけをし、それでゾーイが喜んでくれる姿は、見ていて微笑ましい。 3人きょうだいにとって一番幸せな瞬間がついに訪れた・・・と思いきや、そう長くは続かず。 地区本部長と児童保護サービス職員が同時に訪れて、ジェイクにも3人きょうだいにも最大のピンチとなったクライマックスの展開には、どうなるのかとハラハラさせられた。 物語の要素が複数あり、どう決着をつけるのかと最後まで注視していたが、個人的には納得いく着地点だった。 これがジェイクにとっても、3人きょうだいにとっても理想的なことなのだろうな・・・と、ラストシーンを見ていて思った。 キャラクターやコメディ要素が良い意味でゆるく、それなりに結構笑えたのは高評価。予想していたほどではないものの、体当たりシーンもあり、物語のテンポやバランスもなかなか。 ニコロデオン映画ということもあり、家族そろって気楽に楽しめそうな気がします。

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