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劇場版 きんいろモザイク Thank you!!
2021年8月20日公開

劇場版 きんいろモザイク Thank you!!

822021年8月20日公開

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4.0

ネタバレホントはTVシリーズで見たかったけれど

原悠衣の同題4コマ漫画を原作とするコメディーアニメ「きんいろモザイク」の劇場用映画。2013年・2015年に計2期が放送されたTVシリーズなどのその後の物語が展開される。 地元セカンドランでようやく見られたが、まさか「きんモザ」のアニメがまた見られるとは思わなかった。OVA「Pretty Days」の発表から5年近く経っており(そのOVA発表の少し前、メインキャストのひとり・種田梨沙が病気休養に入られたのに驚いたのも覚えている)、もうやらないかと思っていただけに。 日本の高校に留学していたアリスは卒業後、故郷であるイギリスに戻っていた。楽しかった日本での思い出にふける彼女のもとに、ホームステイを受け入れていた友人の忍がやって来る。 時はさかのぼり、高校3年生の時。アリスや忍たちは修学旅行で京都・奈良を訪れ、にぎやかに観光する。その後、彼女たちはそれぞれの卒業後の進路を決め、その実現に向かって動き出していく。 所謂”日常系”であるこの作品。TVシリーズを見たのはだいぶ前だが、メインヒロイン5人を中心にほのぼのとした日常生活が丁寧に描かれていたと覚えている。 今回の劇場版でもそうだったが、とにかく堅苦しい雰囲気がなく、常に安心してニコニコ出来る雰囲気が画面上から漂っている。 今回の劇場版の物語は原作第7巻~第11巻の範囲だという。 修学旅行から始まり、5人そろって最後の夏休み、進路決定、大学受験、卒業式、そしてその先までが駆け足で描かれていた。 私個人、原作未読なのだが、それでも1時間半程度の劇場版にこれだけのボリュームを詰め込まなければならないだけあって、制作側のエピソードの取捨選択の大変さは察するに容易い。 劇場パンフレットのインタビューを読むと、なくなく割愛せざるを得なくなった原作の人気エピソードがたくさんあったようで、中には脚本段階では盛り込んだものの、制作を進める中で割愛となったシーンもあるようだ。 そう考えると、本当はこの範囲もTVシリーズでやりたかったのかな・・・と個人的になんとなく思った。 そんなわけで、案の定、ダイジェストっぽいつくりになってしまった劇場版だが、それでもどうにか最後まで描き切った点はそれなりに評すべきだろう。 イギリスへ帰ったアリスが忍とともに過ごす様子が描かれている、いかにも”最終回”らしいアバンパート。・・・でも、アリスはともかく、なんで忍もそこにいるのか? そこから物語は、高校3年生の思い出を振り返るかたちで進められる。 固い友情で結ばれたアリスと忍だったが、高校で過ごせる時間もあとわずか。それは同時に、ふたりが別れるかもしれない・・・ということでもある。とはいえ、アバンパートである程度オチは見えており、そこに至るまでに何があったか・・・という感じで物語が進んでいく。 また、残りのメインヒロインである綾、陽子、カレンが同じ大学を受けることになり、その受験に臨む様子も描かれている。いつになく真剣な展開になるかと思いきや、相変わらずの雰囲気であり、所々ニヤニヤ。合格の舞なんていう珍パフォーマンスも面白かった。 そして、エンドロール後半はイギリスの愛国歌「Land of Hope and Glory(希望と栄光の国)」にのせて、これまでのシリーズの名シーンが流れるというところも、まさに「きんモザ」らしいなと思った。 見る側としてはちょっと物足りない点があるのは否めないし、制作側としてもいろいろとやりきれなかったところはあっただろうが、それでもシリーズの集大成的作品としては良いのかもしれません。 あっ、シリーズ過去作未見の人は、配信やDVDで見てから今回の劇場版に臨んでくださいね。

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