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上映中

護られなかった者たちへ (2021)

監督
瀬々敬久
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  • みたログ 2,922

3.90 / 評価:2478件

演技はとても素晴らしかったが…そもそも論

  • tes******** さん
  • 2021年10月22日 2時13分
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

他のみなさんが内容のことをさまざまに語っているので、本作の内容とは少し離れて話します。

そもそも今回のような社会派なテーマと映画というメディアは食い合わせが悪いと思う。
基本、テレビドラマは家で観るものであり各個人が思い思いのことをしながらテレビを観るために多少説明的なセリフや感情を役者がそれとなく説明することが多いように感じる。
一方映画は映画館で携帯をいじるでも友達とお喋りするでもなく、ただスクリーンに向き合うため役者のちょっとした目線や表情・仕草に注意が行きがちであり、その感情も役者や演出が相当下手じゃない限りしっかり汲み取ることができる。
つまり視聴者に観てもらえるようどうしても説明口調になってしまうのがテレビドラマ、説明は最小限に役者の演技力やカット割などで”観(魅)せる”のが映画だと私は思う。
そこで今回の映画は、生活保護というテーマゆえに、どうしても制度の説明等をわざわざ役者がセリフとして説明しないといけなくなってしまう。
特にそれが色濃かったのが、けいさんが亡くなって利根が役所前でケースワーカー達に詰め寄るシーン。ケースワーカーの1人が生活保護法の改正により〜と急に説明し出す。これはどうしてもストーリー上必要な説明かもしれないが、やはりじっとスクリーンを観てる観客からすれば突然説明してきたなぁ笑と思ってしまう。
それ以外にも所々で生活保護の実態というものを役者が説明するシーンがあり、なかなか役者の演技に集中出来ない。
これが震災から10年経って特番で行われる2,3時間のテレビドラマならなんの文句はない。しかし、映画でそれをされると冷めるし、説明ばかりで視聴者(の映画鑑賞レベル)をバカにしてないか?とまで考えてしまう(私のうがった見方かもしれないけど笑)。
また生活保護の事に限らずちょこちょこ説明的な台詞や描写があり、演出方法がテレビドラマ的な作り方をしているなぁと思えた。出てる役者の演技力が素晴らしいのだからもっと役者が演技でみせるような演出で良かったのではない?と。

題材的にも演出方法的にも映画向きではなかったし、他の方のレビューを見ると、原作で描かれた細部までの描写がされてないという意見が散見され、そういう意味でも2夜連続の特番ドラマとかで放送した方がより楽しめた作品ではないだろうか。

詳細評価

物語
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