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上映中

バルーン 奇蹟の脱出飛行 (2018)

BALLON

監督
ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ
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4.01 / 評価:69件

この気球、どいつんだ?

  • ガーディニア🥺 さん
  • 2020年9月14日 1時17分
  • 閲覧数 78
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

東ドイツ。特に冷戦を知ってる世代には、何とも重苦しい気分になる名前の国です。
 そこから、気球に乗って、豊かな西側にバルーンで渡る家族の話だが、背景はあまり語られてはいないが、ともかくも逃げようと挑みます。

 たかだか数百メートル先の国境を越えるために、材料部品をかき集め、家族全員が乗れるどでかい気球を完成させるまでの過程が楽しい。
 彼らは、もちろん東側が嫌で逃げようとするわけだが、一方であまり語られてない分そのモチベーションは何か他にもあるような気がしてならないわけです。

 ふとしたきっかけで手に入れた西側の、気球が掲載されたカラフルな雑誌、灰色の世界で見るそれはさぞかし夢のようなアイテムに映ったに違いない。だけどそこから、それで西に渡るまでの行動力にはなかなか普通は結びつかない。見ているうちにわかったのは、意外に皆、見えない形で協力者がいたこと。保育園の若い先生など、怪しい行動に気付いていても密告しなかった人、など、気球の膨らみは、国民の民主主義への憧れの無意識の膨らみでもあったんだろうと思う。その期待に応えたのが、たまたま技術があった若い家族だけであったんだろう。

 最初に試して失敗し乗り捨てられた気球は、証拠品として東ドイツ警察の捜査の対象にされてしまう。追い詰められる家族の逃げる場所は、壁もバラ線もない空しかない。追い立てられるように作られた気球は自由への象徴かもしれないが、、。
 
 西に逃げた彼らのその後は、知らない。しかし、なぜか気になるのは東ドイツのポンコツ国民車やポンコツ国民バイク、石の家、物を自由に売ってくれない店、システマチックに管理された社会や隠れてカラーテレビで西側の放送見る人、それらはそれらで実に可愛らしくも感じた。経済力だけが幸せを計られるか分からなくなってきた現代に、これら必要最低限な生活は実にインパクトのある光景でもありました。

詳細評価

物語
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演出
映像
音楽

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