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グッド・ワイフ
2020年7月10日公開

グッド・ワイフ

LAS NINAS BIEN/THE GOOD GIRLS

1002020年7月10日公開

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3.0

密かな夢はフリオ・イグレシアス

アメリカのセレブ物語に続けてアメリカドルに逃げられたメキシコセレブの物語を観ましたよ。 身近に同じような感じで没落した人がいるので、身につまされて娯楽的には観られませんでした。 世界の金融界を激震させた1982年のメキシコ債務危機を背景としたセレブ夫婦の没落の物語です。 メキシコで女性の肩パットが尖っていてフリオ・イグレシアスが大スターだった時代です。主人公の女性はいつもフリオの妄想をしています。 日本でも昔一世を風靡したフレオ・イグレシアス。懐かしい〜。ちなみにフレオが映画で登場するわけではありません。 海外のセレブマダムドラマ好きにはたまらないマウンティングドラマです。 そしていつも主役のセレブ女性が落ち目になる話が好きな人にもたまらんドラマです。 が、ドラマは落ち切りません。 セレブ女性が落ち切ってズタボロになる姿が見たい人にはがっかりだと思います。 でも、子供に、うちは貧乏なの、と問われるのは他人事でもやっぱりぐさっときます。 そして、よくあるように、見下していた新入女性が最後、洗練されたファッションで落ちた夫婦の接待を余裕でします。 さて、物語は夫婦の顛末を詳らかにはしていません。 そして、見下していた夫婦に誕生日を祝われた女の心情も明らかにはしません。 ただ、カメラは真っ直ぐに顔を上げ少しの笑みを浮かべる彼女を映し、観客の想像を掻き立てます。 エンドロールで流れるユモレスクは日本でイメージされるメキシコとかけ離れていますが、これもまたメキシコなのでしょう。 自立のないセレブ女性の視点の物語で(TVから流れるニュースや新聞の経済記事は彼女の目を留めません)、企業や政治視点を担う男性視点の描写がないため、当時の社会状況をもっと細かく見たい人には物足りないかも知れません。 ただ、何も出来ないからこそ不安だけが膨らむ彼女の心情は理解出来ます。 PS いつもお買い物は外国でしていたマダムが国内でお買い物をして、買った化粧品に違和感を感じるシーンはよいです。化粧品って国内仕様外国仕様がありますからね。ストレスやらも重なって首すじがかぶれるなど細かい表現がよいです。 ちなみにメキシコはこの経済危機のあと、1992年にも金融危機(テキーラ危機)が起こります。

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