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上映中

ミッドナイトスワン (2020)

監督
内田英治
  • みたいムービー 2,853
  • みたログ 9,719

3.92 / 評価:9001件

切なくとも美しい作品

  • yll******** さん
  • 2021年3月27日 17時14分
  • 閲覧数 2352
  • 役立ち度 35
    • 総合評価
    • ★★★★★

アカデミー賞受賞に興味を持ち、見に行った。
まず、鑑賞後は、その余韻に、同じシアター内の場内の客が誰も立ち去ることはなかった。それだけ、完成度が高く、重厚で、感慨深い作品だった。いい大人が啜り泣く声もちらほら聞こえてきた。
私は、まるで外国のアカデミー賞受賞作品を見たなみの、満足感だったし、こんな異質な日本映画は、今まで見たことがないと思った。
草彅さんの演技は、後半になるにつれて、鬼気迫る、人を深く惹きつけるものがあり、私も、気がついたら、マスクを濡らして、泣いてしまっていた。
ヒロインのイチカちゃんも、演技が自然で良かった。
脚本も、素晴らしいと思う。日本映画にありがちなストーリーが何となくわかる展開ではなく、予想外の展開だった。
切なく悲しい作品だが、どこか美しさを漂わせていた。
ぜひとも、多くのひとに見てもらいたい、という一言につきると思う。

最後に、ストーリーに無理があるとか、辻褄が合わないとかコメントがあるが、これはフィクションである。それに、その感じた違和感の中に、登場人物が、今までいかに複雑な心理を持って無茶に行動して生きてきたかを考えてみれば、全くストーリーは破綻していない。

そして、これはマイノリティの人々の映画である。
トランスジェンダーを含めた、生きるという当たり前のことに、苦しさ感じ、懸命にもがき生きている「人間」の愛についての物語と受け取った方が、わかりやすい。
一般的な社会のレールから外れて生きる難しさ。
ここに、共感できるかで、この映画の感想が変わってくると思う。
だからなのか、若い方より、人生経験豊かな年配の方のほうが多く、涙を流していた。
サザエさんのような日の当たる世界でしか生きてきた人には、わからないかもしれない。気持ち悪い、むごい、何でそんな行動をとるのか、何て描写だ!と思うだろう。レビューにもそういう意見は多い。
しかし、この映画で描いたような過酷な世界は現実にあるのだ。
誰もが見て見ぬふりをしているが。

ネタバレレビューなど、真に受けないで、映画館で素直に、見てほしい。
感じ方は、自由だ。が、この映画は、心に確実に残る映画だ。
作品賞、おめでとう。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • 切ない
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