2020年10月2日公開

ある画家の数奇な運命

WERK OHNE AUTOR/NEVER LOOK AWAY

R15+1892020年10月2日公開
ある画家の数奇な運命
4.3

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(39件)


  • aoa********

    5.0

    巨匠は一日にしてならず

    上映時間が3時間を超える大作ですが、長さを感じさせない脚本と構成で観客をエンドロールまで引き付けますね。実在する主人公画家の半生を描いた作品ですが、彼が巡り合う数奇な人間関係が明かされていく前半パートと、成人後の芸術と生活と社会情勢の間でもがき苦しむ後半パートの対比がお見事。原作のモデルとなったリヒター氏は本作に不満があるようですが、ここらへんの経緯もネットなどで調べるととても興味深い内容。とにかくお腹いっぱいになれる、ズシンッ!と心に響く一本でした。スクリーンで観れて良かった。

  • Michi

    5.0

    良かった

    3時間耐えられるかな?と思いましたが、全然飽きませんでした。 すべてが自然で、なんとも表現できない映画ですが、最後のシーンはわかっていながらゾクゾクして、席で深呼吸してしまいました。

  • hok********

    4.0

    ネタバレ真実はすべて美しい?

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • あき

    4.0

    素晴らしい大作

    歴史と芸術の映画。ナチスの支配から共産主義への支配。全体主義が美徳とされる国で真の芸術とはなにかを垣間見せてくれる作品。モデルがいるようですが、フィクションとして楽しんだ方がいいでしょう。

  • yok********

    5.0

    監督の主観がどの程度影響しているかは謎だけど、とにかく美しい映画でした。

    ゲルハルト・リヒター氏の人生が描かれている内容に遜色がなければ、彼の画が高額なのは理解できました。第二次世界大戦後の東ドイツの歴史をこの監督は作品として記録したいのだろうと思います。思いもしない芸術という力でナチに対して一撃を加えたシーンは圧巻でした。映像はとても美しいです。

  • mei********

    5.0

    ネタバレ真実が知りたい

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tok********

    5.0

    ナチス愚行下で精一杯に生きる芸術家

    ドイツが生んだ現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒター(1932~)を描いた作品。ナチス愚行下で精一杯に生きる芸術家を上手く表現している。 この巨匠の大規模個展が来年、東京国立近代美術館と豊田市美術館(愛知)で開催される。日本の美術館では16年ぶり、東京と愛知では初めての開催らしい。東京国立近代美術館2022年6月7日~10月2日、豊田市美術館2022年10月15日~2023年1月29日。

  • ts1********

    3.0

    原体験は美しいか?

    気づいたら3時間経っていた。 ストーリーは大満足。 しかし、リヒター少年の叔母とのピアノシーンは、全く猥褻的な意図は無いことは百も承知だが、気持ち悪いと感じてしまった。 芸術・真実・美は児童に対する性暴力より優先されるのか?悲劇な運命を辿ってしまった叔母であるが、雑音が混ざっていたせいであまり同情はできなかった。 叔父が姪に同じことしても美しいと感じる世界線に産まれてたら星5つ付けます。

  • pag********

    5.0

    ネタバレフロリアン・イズ・バック!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • スナフキンM

    5.0

    圧倒的な見ごたえと鑑賞後の満足感

    やっぱり映画って凄いなって久々に感じた傑作。わざとらしい演出は皆無である。画家の物語のはずが、冒頭1時間は画家は登場しない。じっくりと描いていく。 時代背景はナチスドイツの最盛期から、ドイツの敗戦、東ドイツの共産主義、西ドイツへと移っていく激動期。最愛の叔母がナチスの劣勢遺伝子の淘汰政策のために安楽死させられる。しかし、それも淡々と語られる。 中盤より学生から大人になっていく主人公クルドの物語に移行していくが、ことさらに説明はなく、それでもわかりやすく物語は進行し、自分が描きたいものが見つからない苦しみから、最後、解放され、のちに現代の偉大な画家になっていくわけだ。モデルはゲルハルト・リヒターとされる。 この映画がみるものの心を鷲掴みにして離そうとしない力はどこにあるのだろうか。もちろん、時代を意識した風景や美術、衣装などは素晴らしいのだが、そこに理由があるのではないと思う。優れた小説に文字としては書かれていないが行間に作家の思いがあって読者はそれを自身の想像力で補いながら読むのが幸せであるが、この映画もあえてセリフで語らないが、例えば、義父の教授の過去の素行や、妻の夫への思い、クルドの芸術への悩みなどが痛いほど伝わってくるのだ。終盤、見る側はクルドが芸術的な壁に当たって白いカンバスに何も書けない時、その心は多分シンクロしているはずだ。だからこそ、叔母との原体験が蘇り、自身の芸術の向かう先が見えてきたときに、観客も解放感を味わう。 クルドは怒りで感情を爆発させることもないし、一見何を考えているかわからないようでいて、観客にはその心情がはっきり伝わってくる。こういうのはなかなか描けるものではない。 多くの因果が関わっているが、それらを単なる因果応報とするのではなく、例えば、あれだけプライドの高い義父はすべてを見透かされたようなクルドの絵をみて、我を失うがそれが単なる叔母への復讐というわけではない。実際、クルドは義父が叔母の安楽死の決断をした医師だとは気づいていないわけで、叔母の絵と安楽死の首謀者と義父が同じ絵の中にいるのは、クルドの人生に影響を与えた人物の集合にすぎない、すべての相関を知っているのは義父だけである。 それにしても含蓄の量が膨大な作品で、例えば、東ドイツ時代に若いクルドの才能を見出した教授のクルドが西に脱出し、彼の壁画が塗りつぶされる情景の複雑さ、西ドイツでの絵画の教授の撃墜からの敵側からの手厚い治療により今生きており、誰にも離さなかったその体験をクルドに話し、けっしてとらなかった帽子をクルドにはとってみせるところ、クルドの理解者の画家仲間など、それぞれに明確な決着は映像化されないのだが、消化不良感がまったくない。 いやー。久々に本物の映画を観た満足感でいっぱいである。唯一残念なのは、この作品、多くのヌードが登場するが、それにいまだにぼかしを入れているといころ。ポルノのように性器描写があるわけでもないのに、そこは興ざめだ。これは日本の問題であるが。

  • sno********

    4.0

    コップは空っぽの時にだけその役割を果たす

    重厚なストーリーが織りなすその先に、タイトルの意味が読み取れる(原題は知らないけど)。ただその辺りもう少しわかりやすくても良かったのかな。なので4点。 最後のシーンで主人公が見せた表情が全てを物語っています。

  • きゃろ

    5.0

    人生で1番充実した時間をくれた映画

    最高・最大の評価をしたいと思います。 これだけ内容がある満足感を感じた映画は本当に久し振りで、ニュー・シネマ・イン・パラダイス以来です。ただ、楽しく観る映画ではなくその中に「深い人生」がありました。難しく感じないで是非皆さんに観て頂きたい映画です。

  • tam********

    5.0

    今年一番かも

    長い映画でしたが素晴らしかった。まず主人公。アーミーハマーの若い頃と、タイタニックの時のデカプをを足して2で割ったようなイケメン。これは惚れます。 彼が幼少期懐いていたいお姉さま。青い狐目が深く印象に残る恐ろしく美しい女性だったけれど、信じられない不遇な死を遂げてしまう。 それにまつわる人間関係と数奇な境遇が長々と描かれているのだけど、全くだれることなく進み、終盤写真の模写でお姉さんが再現されたところはもう圧巻でしかなかった。もう一度観たい。

  • tks********

    4.0

    静かだけど筋が通った話

    戦中戦後が舞台ながら全体的に静かでいて、爽やかで後味のスッキリした映画でした。 いちいち何でもセリフで説明したり場面で見せてしまう映画があるけどこの作品は、それを必要最小限に留め、そこから先は「わかるよね」というようにしつこくトドメを刺しにこない。そういう意味で爽やかでセリフ量もそれほど多くなくスッキリしている。また数奇さを醸し出す場面にクラウス・ノミが流れてたりと音楽がとてもマッチしていたと思います。 起承転結の展開はあまりハッキリせず山谷が少ないが3時間はそれほど苦にならず、それでいて「ああなるほど筋が通って、確かに数奇なんだよなぁ」と得るものは得られる作品でした。 ただし裸体やラブシーンはそれなりに出てきますので、ご覧になる相手によってはお気をつけ下さい。

  • 一人旅

    5.0

    芸術は真実を映す鏡

    フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督作。 『善き人のためのソナタ』(06)でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したドイツの鬼才:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクの久々の新作で、実在のドイツ人芸術家:ゲルハルト・リヒターの半生に着想を得、歴史の荒波に翻弄される若き画家の運命を3時間の長尺で描き切った力作となっています。 二次大戦の戦前~戦中、西と東に分裂した戦後ドイツを舞台に、最愛の叔母をナチスの安楽死政策によって殺された主人公の青年画家が、東ドイツで死んだ叔母によく似たヒロインと出逢い惹かれ合ってゆくが、実はヒロインの父親である高名な医師は主人公の叔母の安楽死を認めた張本人だった―という展開で、戦前~戦中における非ユダヤ系のドイツ国民に対するナチスの蛮行、戦後はソ連に従う社会主義国に変貌した東ドイツにおけるイデオロギーの硬直化と自由の制限…と戦前~戦中~戦後ドイツの歴史を背景とした青年画家の半生を恋愛と芸術への取組みを軸に描いていきます。 激動の時代に翻弄されながらも、自由な自己表現としての芸術を希求する主人公の飽くなき創作活動とその成果を通じて芸術本来の在り方を提示した“歴史巡り+芸術+恋愛ドラマ”の力作で、主演のトム・シリングが葛藤の末に真の芸術を体現してゆく主人公を力演しています。

  • mai********

    5.0

    因果は巡る

    まさかの巡り方。 人の世の因果というか因縁というものはかくも不可思議に繋がり 結びついて潜伏し、突如鎌首をもたげるのだろうか? 命を守るべき医師が唯々諾々と従ってしまった結果の応報。 子供の頃に影響を受けた叔母との原風景が昇華した芸術。 この2つがこんなにも深く結びつくような物語があるものなのか。 凡庸な悪とアーレントは言ったが その応報が、一枚の絵画によってもたらされるとは思いもよらなかっただろう。 それが自分の下した判断によって生み出された因果などとは思わずに。 彼らはそれを語り合ったのだろうか? そこが観た側の判断に委ねられている。 もし語り合ったなら………全てが崩壊するような応報が襲う事になるだろう。 そこに触れずに生きる道を彼が選んだとしても いつかは明るみになってしまうかもしれないという恐怖を ずっと心に抱えて生きていく事になる。 それは凡庸な悪に対する罰なのでしょう。 あの1枚の絵が、関わった人たちの思いによって生み出されたわけではない。 だからこそ恐ろしいくらいの因果が巡っている。 闇の中に消し去らないように歴史を照らし続けたからこそ 生み出された作品なんだろうと思います。 2021年2月6日シネマテークたかさきで鑑賞

  • ラー

    5.0

    ヨーゼフ・ボイス登場

    山高帽を被ったヨーゼフ・ボイス教授が、主人公に向かって、真実がわかるのは自分だけだと言い放つシーンに感動しましたよ。天才を理解できるのは天才だけ。天才を見いだせるのも天才だけ。刺激的な映画だ。

  • 映画は2時間

    5.0

    後味の良さが素晴らしい

    ナチスが内容に深く絡んできますが、いい意味で重くなく3時間以上あるとは思えぬ後味の良さが素晴らしいです。 流石、「善き人のためのソナタ」の監督の作品だと思いました。 予告編では、主人公と妻の父の因縁を前面に出してありますが、本編はそれが主なものではありません。 主人公の青年の人生を一緒に旅の様に辿る素敵な映画なので、すべての人にオススメです。 教授の脂とフェルトのくだりやバスの警笛のシーンが印象的です。

  • ガーディニア

    5.0

    魂を揺さぶられた傑作!

    善き人のためのソナタをうっすら覚えてる程度の寡作の監督、フローリアンヘンケル・ドナースマルクの久々の作品。3時間越えの長編だが、ラブロマンスありヒューマンドラマ、サスペンスありで全く退屈しなかった! 冒頭はある美人とその甥っ子がナチス政権下の美術館で退廃的とされた現代絵画を見ているところから始まる。美人だが、中身はまるでオノ・ヨーコのおばさん。生まれてくる時代が早すぎたため当時の人からはキ〇ガイ扱いされてしまい、去勢された上にガス室送りされてしまう。。発想が奇抜なだけで頭はまともなのに。。 そんな強烈なはじめのシーンは、後々甥っ子が背負うことになる。もうおばさんのこともすっかり忘れたにも関わらず、絵を描くたびに、人と出会う度に、恋をする度、迷う度、停滞する度、風が吹く度に、何かを感じて、前に進む甥っ子。芸術家ゲルハルト・リヒターの完成である。その過程の、一つ一つが美しく、愛おしい作品に触れ、大満足の傑作でありました!

  • 重村牧男

    5.0

    権力と自由 Ich! Ich! Ich!

    映像、音楽、美術… 映画自体が芸術品である。 特に冒頭から成人に至るまでの過程部分は、 観客に強烈な印象を植え付ける。 これから主人公の人生に関わるであろうと予測された『屋根裏の殺人鬼~』で主役をはったヨナス・ダスラーなんて、 またもや『希望という名の列車』にも乗れないまま途中退場。 バスの運転手さん、会話にしか出てこなかったヨハンナ… 全て一瞬で。 その中でも美しすぎる叔母は強烈に残る。 現代アートのパート辺り、中盤ぐらいからは、かなり中弛みする。 そして因果応報的な感じで話は進んでいく。 だが最後の最後に前半パートが生かされてくるのである。 権力の威を借りたものと、 目をそらさずに生きる自由人。 どちらが本当の臆病者なのか? それは、真実を見ている者のみぞ知る。 (ベスト10、主題曲賞、撮影賞、衣装賞、美術賞、新人賞候補)

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